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集団田中’98公演 集団田中的笑劇 vol.8
『HAN?』
2006年 1月26日(木)〜29日(日)
新宿タイニイアリス

−出演−

エディー
堀内英二 ZYNM 小林真弥
西尾亜矢子 今泉恵美子 小林梢
田畑忍


このコーナーは先日無事最終日を迎えた『HAN?』のネタを細かく検証するコーナーでございます。
見にいらした方にはパンフレット代わりに。残念ながら見に来れなかった方には、想像力の手助けになるように
私見をふんだんに交えてお送りいたします。


 【携帯電源お切りくだ隊】
作・エディー 出演・全員

 文字通り、開演前に携帯電話の電源をお客さんに切っていただく為だけに作った作品。
集団田中の舞台の(というかボクのソロも含む)定番の開演前諸注意コントです。
“100人斬りのジン”は100人分の携帯電話にしか対応出来ません。

不気味のアヤ

 【バレンタイン大作戦】
作・エディー 出演・西尾

 バレンタインデーを直前に女の子が大苦戦するひとりコント。西尾さんのハジケっぷりが最高です。

いつもはひとりコントを書くときは自分で演じる用で書きますし、
今回も自分で演ろうと思ったのですが、
今回は西尾さんのバイタリティに心打たれて、安心して預けました。
トップバッター(『携帯電源〜』は諸注意コントなので実質の一番バッターはコレ)
の大役を見事に果たしました。


【地球温暖化を真剣に考える】
作・エディー 出演・ステレンジャー(堀内、ZYNM、小林真)、エディー、今泉

 これは『環境戦隊ステレンジャー・地球温暖化編』のコントバージョンです。
普段、営業で演っているステレンジャーを更におバカにした、笑劇専用作品で、
半年前の『雅な人』ではポイ捨てをテーマにしました。
さて、今回は何が地球を温暖化させているのでしょう?
そしてステレンジャーはそれにどう立ち向かっていくのでしょう?
強力な助っ人が、ある不順な理由でステレンジャーに仲間入りです。

以前『ロッカールーム』にて「神が降りてきた」と表現した作品のひとつ。
特にステ3人の力を結集した改造手術
『リサイクルフォーム・ポリフェノール』が考え付いた時
喫茶店でひとり、笑いが止まりませんでした。



【本番中だぞ!】
作・成田山 出演・田畑、ZYNM、西尾、小林梢

 成田山作品。舞台『ロミオとジュリエット』の最中にとある事件が起こる劇中劇。
事態を収拾しようとする舞台監督となかなかそうさせない訪問者。
そしてロミオとジュリエットに降りかかる悲劇。舞台監督の運命やいかに?

ロミオとジュリエットの台詞を完璧に覚えた
西尾&小林梢の2人の女性には頭が下がります。
オレだったら覚えられないもん。



【扉の向こう】
原案・成田山 作&出演・堀内

 トイレの個室(つまり大!)から出られない状況にある一人の男。
一瞬の不注意が招く悲劇。そして脱出に向けて奮闘するこの男のスピード&サスペンスコメディ。

肌の弱い人は絶対にマネしないで下さい。


【エレベーター】
作・成田山 出演・ZYNM、今泉

エレベーターに閉じ込められた男女。そして追い詰められる男。解決する女。
今泉の演技が光るハートフリージング&ウォーミング・ホラーサスペンス・ダイナマイトボディコメディ。

今回の成田山作品は“閉鎖的な状況”から始まるモノが多く
本人曰く「心が閉鎖的だから?」らしいです。


【パント漫談】
思いつき・エディー 喋った人・エディー

 パントマイムを使用した漫談。
「元・一級建築士さん(元・45歳)は何故あんな事をしたのか?」
という疑問に真っ向ぶつかってみました・・・か?

ダラダラトークでオチを言った後のお客さんの
「へっ?それだけ?」なリアクションが最高でした。

お客さんにリラックスして頂くための休憩時間なのですよ、うん。


 【ゴキブリ駆除】
作・エディー 出演・西尾、ZYNM、小林真、堀内、エディー

主婦の前に突如出現する忌まわしき存在・ゴキブリ。
そしてそれを解決すべく2人のエキスパートが立ち上がった!
エキスパート達の出生の秘密が今、明らかになる。

『ロッカールーム』で書いた茶色のスプレー、ここに使用してました。
話はエンドレスでループします。



【NEAT(愛あればこそ)】
作・成田山 出演・今泉、小林梢

ひきこもり青年・タカハシ君と、それを立ち直らせる熱い国会議員との、
友情を越えた心の繋がりを、あの有名な歌劇にのせて。

今泉さん、飛び道具です。無条件で笑ってしまいます。
本人は大真面目です。



【ダジャレカフェ(商談編)】
作・成田山 出演・小林真、堀内、西尾、エディー

『談話室ざわざわ』…そこはダジャレを楽しむ為のカフェ。
暗い事件ばかり起こるこの世間で、ここだけは
今日も楽しい会話が繰り広げられるのです。

台本のベースは成田山ですが、各役のダジャレパートは演者が考えます。
それぞれの感性や世代が見え隠れして、
台本以上の作品に仕上がりました。
しかもダジャレの部分が稽古でコロコロと変わるので、
気を抜くとお客さんよりも出演者が笑っています。
ちなみにエディーさん演ずるおっさんキャラのダジャレ、全然ウケてません。
よって土日公演では大幅リニューアル。

特にウケなかったダジャレは
「ロン・ヤス!」とビー卜たけし風に「タニマチ!」



【当て振り】
作詞作曲・平#堅 パントマイム・エディー

平#堅さんの『even if』という曲にあわせたマイムの当て振り。
男の女の物語を、いー感じに仕上げてみました。

ソロライブから演ってるこのジャンル、
「言えないよ」「メモリーグラス」「泣かないで」に続く第4段なのですが、
「最近の曲を演ってみたら?」とか「お前の選曲は古いっ!」
というご指摘の元、メジャー曲に挑戦してみました。
完成度は高いので今後は路上や営業で使います。



【魔法学校】
作・エディー 出演・全員

某有名映画のパロディですが、パフォーマンス色をふんだんに散りばめた20分の超大作。
主人公・八リーに立ち向かうのは、三大魔法学校の精鋭達。
そして強敵の出現。八リーの最大魔法は人類を救えるのか?

はい、これも“神が降りた”作品です。
特に最後の最大魔法は何度掛けられても慣れません。
舞台上で吹き出してしまいます。
八リーの仲良し三人組が舞台上でごちゃごちゃ言うのは稽古で生まれた産物でして、
これにも殺られまくりです。涙を押さえるのに必死です。


てな感じで全ての作品の解説でした。
アンケートなど書けなかった方や、書いたけどこれを読んで思い出した方、
そして見ていないけど物申す!という方、台本使用したいんですけどっていう奇特な方は
K・G・BANG!』かメールにて。