集団田中’98公演
集団田中的笑劇vol.10
『てん』
2006年11月28日(火)29日(水)
18:30開場 19:00開演
新宿・プーク人形劇場
【出演】
エディー
堀内 英二
なっぱ
今泉 惠美子
出来本 泰史
武田 智晃
岩瀬 翔
田畑 忍
このコーナーは先日無事最終日を迎えた『てん』のネタを
細かく検証するコーナーでございます。
見にいらした方にはパンフレット代わりに。残念ながら見に来れなかった方には、
想像力の手助けになるように
私見をふんだんに交えてお送りいたします。
【オープニング 〜交渉人〜】
作・エディー 出演・全員
恒例となりました、開演前の諸注意コント。
さて、犯人の要求は?
そして犯人はお母さんの説得に応じるのか??
いつものように携帯電話の電源を切って頂く為のコントです。
今回の諸注意コントは案が2つありましたが、
よりバカバカしいという理由でコチラを選びました。
【再利用を真剣に考える】
作・エディー 出演・ステレンジャー(堀内、岩瀬、武田)、エディー、今泉
これは『環境戦隊ステレンジャー・ゴミ分別編』のコントバージョンです。
集団田中’98はリサイクルに力を入れています。
ギャグのリサイクルもね。(パ…パクリって言わないで!)
台本は比較的早い段階で出来上がってましたが、
『ジャイアントステレンジャー』の特訓には時間と労力を要しました。
普段アクションをやらないステレンジャー、身体を使うのが苦手です…。
【けなげっこ倶楽部】
原案&作・なっぱ 改造&作(藁人形)・エディー
出演・なっぱ、堀内、出来本、岩瀬、エディー、今泉、田畑
世の中には日のあたらない場所でひっそり活躍しているモノがあります。
そんなモノ達の言い分にスポットを当ててみました。
スタンダップコメディー(役に入ってのひとり語り)のスタイルは
集団田中初の試みです。
稽古場では「けなげ」と呼ばれていたこの作品群ですが、
香盤(プログラム)を作る際に原案者のなっぱに
「タイトル何がいい?」
「じゃあ“けなげっこ倶楽部”で!」
「・・・。」
【パラレル家族】
作・成田山 出演・堀内、なっぱ、出来本、今泉、エディー
よくあるシュチュエーションのホームコメディ。しかし娘のある発言をきっかけに…?
稽古場の雑談から生まれたコントです。言いだしっぺの成田山の余裕とは裏腹に
出演者は身体と脳味噌をフル回転させなくてはいけない大変なネタでした。
台詞に詰まると腕立て伏せが待っています。
【MEMO】
原案&作・堀内 出演・堀内、なっぱ、武田
メモを取るのは大事です。特に30過ぎると脳の海馬が退化していきます。
ただ、メモばっかりに頼るとこういう事になります。
自称“メモ魔”の堀内くんの話をほぼそのまま再現してみました。
【戌年の終わりに。】
考えたのはエディーさん 出てたのはその飼い犬のダルメディー
2006年ダルメディーはいろんな場所で活躍しましたが、
戌年を締めくくるのは集団田中の舞台でしたね。
実はこのネタ、直前まで候補に入っていませんで、
通し稽古をやって堀内くんの着替えがどうしても間に合わないという事で
急遽ダルメディーにお声が掛かりました。
舞台には魔物が住んでいますが、活躍できて良かったね、ダルメディー。
【てっちゃん】
作・成田山 出演・田畑、堀内
新幹線の中で出会う取引先の上司。
圧倒的な力関係にサラリーマンはどう立ち向かうのか?
そして、彼の目的は?
集団田中一の鉄道博士の田畑さん、活き活きと演じてます。
本当はもっとボリュームのある作品だったんですよ。
田畑さんが延々と鉄道話をするんです。そりゃもうイイ顔しながらね。
ただあんまりにも長いので…刈り込みました。
【アイシテル】
作・エディー 出演・今泉、出来本
「愛してる。」
男と女が使うこの言葉には温度差がある。
ふたりは心の溝を埋められるのだろうか?
当初は言葉遊びだけで作ったんですよ。
意識したのは『ラ−〆ンズ』のコントです。
ただ、芝居が出来るふたりが演った時に色が変わりました。
【SING A SONG】
作・成田山 出演・出来本、エディー、岩瀬
雪山で救助を待つ男2人。そこに現れたのはスーツ姿の怪しげなサラリーマン。
彼の正体は?
集団田中のコントには時事ネタコントも入っておりますが、今回はコレです。
ボクは歌をいっぱい歌ってみましたが、いんや〜歌手の方って凄いね。
人前で聞かせる歌を歌うのは本当に大変です。
役に入り込まなきゃ恥ずかしくて逃げ出しそうです。
【ダジャレカフェ 面接編】
作・エディー 出演・堀内、なっぱ、エディー、田畑
『談話室ざわざわ』…そこはダジャレを楽しむ為のカフェ。
暗い事件ばかり起こるこの世間で、ここだけは今日も楽しい会話が繰り広げられるのです。
さて今回の訪問者は…?
今まで成田山が書いてきた台本ですが、ボクが受け継ぎました。
なぜなら成田山はアルバイトの面接というのをした事が無いからです。
あと、ナカムラくんが落研という設定もボクの大学時代の経験から盛り込みました。
落語の有名どころを入れたんですが、若いお客さんにはイマイチ通じなかったようですね。
【あてぶり】
曲 アンノレイス パントマイム・エディー
秋にドラマの主題歌にも使われていたので、若い方もそうでない方も楽しめる
ゴリゴリのロックナンバーです。
前奏&後奏のダンス(?)や間奏のギターソロは、
某ツアーに参加させていただいた影響を思いっきり受けてますね。
いつもは曲を聴いて出来そうなのを選ぶんですが、
今回はこの曲にしようと決めてから動きを考えました。
好きな曲を演る。それが楽しさに繋がるのです。
【S■EEP】
作・エディー 出演・全員
寝付けない男の枕元に降り立ったのはかわいいヒツジ。
しかしそれを阻むかのように黒い一団が…。
この作品は99年に演った『集団田中的笑劇vol.1』のエンディング作品でした。
今回、笑劇が10回目を迎えるという事で、記念の意味を込めてリメイク。
ただし昔と違う解釈で、リニューアルしてあります。
昔はボクがヒツジをやってたんですよ。
ちなみに7年前のタイトルは『眠る男』。ストレートですねぇ。
稽古場でもそう呼ばれてました。
今回はSLEEPとSHEEPを掛けてあります。
【エンディング】
メンバー紹介のコーナーです。
今回はちゃんと自分の紹介も出来ました。
ただ、アラレが喉の奥に…。
初日終わって家でビデオのチェックをした時、緞帳が下りたのを見たお客さんの一言
「あー、藁人形だぁ。」
幕の向こうにいる出演者には届いていませんが、ビデオ見ながら大笑いしました。
てな感じで全ての作品の解説でした。
アンケートなど書けなかった方や、書いたけどこれを読んで思い出した方、
そして見ていないけど物申す!という方、
台本使用したいんですけどっていう奇特な方は
『K・G・BANG!』かメールにて。
それから
アンケートをご記入くださった方の中から抽選で10名様に
この公演のDVDをプレゼントいたします。
商品は発送を持って当選と変えさせていただきます。
作:集団田中’98
演出:成田山三樹夫
音響:芳賀明子
照明:国吉博文【潟tァクター】
舞台:るうと工房
制作:柏木良子
チラシデザイン:横田正基
舞台写真:濱谷幸江