ロッカールーム

バックホームッ!

過去の試合内容
1.16〜1.31


1月31日(金) 対戦相手:盗撮マニア
リブロ東池袋店
 本屋で本を探していると、その場には似つかわしくない違和感のある人工的な音が。
「カシャー」「カシャー」
 周りにいる人達も不思議がってキョロキョロしています。音の方向に目を向けると、ある男性がカメラ付き携帯で雑誌の1ページを撮っていました。撮っている方もバツが悪そうに時々辺りを気にしながら、ペラペラ、カッシャー、キョロキョロ繰り返しています。

おそらく彼の心臓はバクバクして、冷や汗タラタラだったでしょう。某国のスパイか、カメラ小僧か、はたまた田代まさしの気分を満喫したのか(いえ、単に撮りたいページがなくなったのでしょう)、彼はスタスタと店を後にしました。状況の一部始終を観察していた周りの何人かは、こう思ったでしょう、「買えよ!」と。もしくは「暗記しろ!」
 求人情報?そんな事してたら採用されないよ、たぶん。

 擬音が多くてスイマセン。ペコリ。


1月30日(木) 対戦相手:オカマさん
携帯
 あ か さ
 た な は
 ま や ら
 ゛  わ コピー

 これは、僕の携帯のボタンに書かれている文字の配列です。皆さんの携帯はどうなってるでしょうか?

 「オガワ」さんにメールを打とうとして、電話帳機能の名前検索で「あ」を5回、「か」を1回、「゛」(←濁点です。)を1回押すはずが、「゛」の上の「ま」を押してしまいました。
 液晶画面には「オカマ」の文字。
 その場にいた一同、大爆笑の渦。

 オカマじゃないのよ。ウフッ♂


1月29日(水) 対戦相手:ワープロを取り巻く環境
大手メーカー
 朝、ワープロ作業をしていたら、プリントアウト中に「インクリボン切れです。新しく取り替えて下さい」との表示。ん〜、ここの所、ワープロいっぱい使ってるからな。リボンの減りも早いなぁ。さて、新品のリボン、リボン・・・ない!ストック買ってないっ!あちゃ〜。でも急ぎの文章じゃないし、今日出かけた時に買うか。そんな軽い気持ちでした。

 今のワープロ界はパソコン勢力に押され、池袋家電の総本山・ビッグカメラ本店でも、ワープロのコーナーは日々縮小されています。例えば、ビデオテープのラベルを貼ったりする時に使う、「ラベカ」というシールタイプのリボン(テプラみたいなもんです)があるんですが、今や、売り場から完全に姿を消しました。家では生き残りを大事に大事に使っています。また、手作り名刺のシートも絶滅しました。城みちる(古っ!)や、エリマキトカゲや、アニータのような扱い←つまり、「あの人は今」状態です。

 リボンは結局午後・夜と買いには行けず、深夜のドンキなら何かしらあるだろうと思い、行ってみたのですが、ワープロの「ワ」の字も見当たらないまま、中指を立ててドンキを後にしました。

 ねぇ、メーカーさん。ワープロを絶滅させようとしてます?何か巨大な陰謀でもあるんでしょうか?それとも、早くパソコン使いこなせよ!という神の意志なのでしょうか?もうちょい、頑張って下さいな。

 頼むぞ、カシオ。オレも闘うからさぁ。


1月28日(火) 対戦相手:図書館に集う人
上池袋図書館
 今更言うようですが、ラジオで喋ってます。
 コミュニティFMなんであまり(誰も?)聞いてる人いないかもしれませんが、下準備はしっかりして行くのですよ。進行表作ったり、掛ける音楽選んだり、ギャグ考えたり。

 一ヶ月のニュースを鋭く(たまに鈍く)斬るコーナーがあるんですが、図書館に行って、スポーツ新聞を一ヶ月分読み漁ります。そこからギャグになりそうなものをピックアップします。

 平日に図書館にくる人は、仕事していない人ですよね、絶対。オレを含めて。仕事をし尽くした定年後のお父さんとか、全く仕事に興味なく大地と空を直に感じてる人とか、平日仕事がない芸人さんとか。
仕分けをすると「男性・中年」が殆どです。若い女性(2〜3歳の女の子は別として)は皆無です。『ビューティフルライフ(木村拓也・常盤貴子)』のような素敵な出会いとか、甘いロマンスの香りとかは、絶対にありません。むしろ死臭の方が漂ってます。周りからしてみたら、オレもそんな風に映っているのかなぁ。臭い?

 2時間が限度。それ以上その場所にはいられません。


1月27日(月) 対戦相手:サトリな店員
最寄の薬局
 薬局には大別して、「売る」薬局と「診る」薬局がありますね。前者は「マツキヨ」とか。走って55秒のところにある薬局は後者の「診察できる」薬局です。店員さんはジャンパーではなく、白衣を着用しています。白衣をまとっているだけで、なんか威厳を感じます。そう、それは、神社で巫女さんがバイトだと解っていても、そして、御札の販売所の外で携帯電話をかけていても神聖な雰囲気を感じてしまうのと同じように。そして、同じくキャバクラのおねーちゃんが、毎月1日はコスプレ祭りで見違え、通うお客は新鮮な気持ちで指名料を出すかのように。あれ?違う?

 たぶん皆さん医者に順ずる資格をお持ちなのでしょう。相談に乗ってくれ、症状に合わせた薬を薦めてくれます。市販の商品だけでなく、その薬局で調合した『自社ブランド』な薬も薦めてくれます。ってゆーか、そっちの方が多かったりします。でも全く関係ないものが薦められないのは良心的でしょうか。いえ、それが、普通です。

 今日は「うがい薬」を買いに行きました。様々な種類を吟味し、イソジンを手に取り、カウンターに置くか置かないかの瞬間に店員さん
「522円です。」
 早っ。今、見てなかったよね、オレの行動とか。どれ選んだとか。
心、読んでた?イヤーン。

 498円×1.05=522円 電卓でも時間かかります。


1月26日(日) 対戦相手:42日のブランク
舞浜のホテル
 今年に入って第1回目の披露宴でのお仕事でした。前回が12月14日の大移動の日(「ロッカー〜」参照のこと)でしたから、かなりの日数が経っています。ここの仕事は必ず本番前にリハをやってくれるので、そのわずか20分で走馬灯のように(使い方違ってる?)台詞やきっかけ、動きなどを思い出しました。あぶねぇ、あぶねぇ。

 リハをした部分は難なくこなせるんですけど、台詞や台本になっていない言葉はなかなか出てこないです。例えば中座中に、お客さんにお祝いの言葉を貰いに行ったりした時に「では、最後に・・・」なんて平気で出てくるし、危機一髪でした。ってか、アウトかな?かもね。

 今日のお客さんはノリも良く、新郎新婦も人柄が良くて、特に新婦さんは笑顔が素敵な人でしたね。この女性と結婚してぇー。あ・・・遅かったか。

 2時間半 GOODJOB!関係者の皆さん、今年も宜しくお願いいたします。


1月25日(土) 対戦相手:音無しの世界
池袋・古本屋
 ネタで使うのに雑誌が必要になり、昨日今日と本屋を走り回ってます。女性誌を探しています。本屋に行く度に女性誌コーナーに行き、若い女の人に混じってペラペラとページをめくる姿は異様なものに映る事でしょう。僕は全然気にならないんですけどね。

 池袋で3軒目に入ったのが古本屋でした。ちょっと違うラインから攻めてみようとしました。でもすぐに気付きました。
「ここじゃねえ。」
 マンガ単行本・ハードカバーの小説・文庫本・写真集・エッチな本・エッチなビデオ。大きく分けるとこれが古本屋のラインナップです。逆にそれ以外のものは扱っていません。普通の雑誌は「売れない」から古本屋も商売にならない→つまり古本屋が客から買わない→すなわち、置いていない。
 しかも夜10時にくる客はほとんどエロ雑誌のコーナーにいます。だれも司馬遼太郎には寄り付きません。石原慎太郎も『老人力』も、この客達には説得力がありません。

 本や人間を観察していると、ある事に気付きました。音がないんです。普通、有線からJ−POPな音楽が掛かっていたり、店長の趣味で文化放送が流れていたりするものですが、この店には何も掛かってないんです。レジの「ピッピッピッ」、レシートの「ガガガッ」、エアコンの「コーーッ」以外は静かな空間です。静か過ぎて不気味に感じます。するとその時、
「チャッチャカチャカチャカ、チャッチャ(笑点のテーマ)」
メール?

 山田クン、そいつの座布団全部取れ!おそらく他の客は心の中で「パフッ!」


1月24日(金) 対戦相手:日本テレビ
深夜ロードショー・千と千尋の神隠し
 これでもかーっ!と言わんばかりのCMの打ち方で、おまけに番宣のために特別番組まで編成して、その情熱(営業態度)に負けて、見てしまいました、「千と千尋の神隠し」。正確にはビデオに録って見たんですけどね。

 160分テープ「標準」録画。僕の中ではかなりの好待遇で、ともすれば、そのままツメを折って永久保存版への称号が与えられます。いざ、鑑賞!

 長えっ!本編始まるまで8分も掛かってます。しかも、編集でけっこうカットされてません?で、これまたCMが長いのね。早送ってますが、なかなか本編に戻って来れません。千尋が油屋で働かせてもらって・・・zzz。

 映画のせいじゃないよね、途中で眠くなるのは?もしかして映画館でみんな寝てて、見逃したところがあるから何度も見に行って、観客動員数が増えたとか?

 34分 夢の中へご招待。朝までテレビ点きっ放し。


1月23日(木) 対戦相手:整形外科医
豊島中央病院
 肋骨の痛みに負けて、病院に診察に行ってきました。しかし不思議なもので、先生の前に座ると、あれ?どこが痛いんだっけ?このままでは、オレはただの「冷やかし」になってしまう。テキトーに痛む箇所を伝えて、まずはレントゲンを撮って貰いました。
ピントが肋骨にピンポイントで照射されているのは解っていますが、職業病でしょうか、写真を撮られる時の顔はなぜか笑顔です。ひとりきりの部屋の冷たいベッドの上で、とびっきりのスマイルを披露してきました。

 出来た写真(プリクラより早ぇ〜)をもって整形外科の診察室に。早速診断。
「骨には異常ありませんねぇ。ただ、肋骨に付いている筋肉が剥がれかけてる可能性はあります。ちょうど、鶏肉を骨からバリバリっとはがす、あんな感じですね。」

 思わず絵が浮かんできました。わかり易い説明でしたが、しばらく鶏肉は見たくありません。エグっ。

 治療費1700円 湿布代590円 鶏肉100g98円


1月22日(水) 対戦相手:日本テレビ
10時30分〜11時23分
 午前中、家にいる時はだいたいテレビが点いています。「やじうまプラス」見て、「とくダネ!」見て、流れで「こたちょ」。たまにMXの通販番組。

で、10時半から日テレで『美味しんぼ』の再放送がやってるんですけど、見ちゃいますよね。ちなみに今日は横綱が黒豆食べて・・・という話でした。なんか貴乃花の話題を意識して?タイムリー!でも再放送です。

この時間にドラマではなくアニメを持ってくるのは、誰に対してなんだろう?学生さんは冬休みもとっくに終わってるから見ないでしょ。やっぱり、主婦層狙い?もしかして、昼間仕事もなく家でダラダラしている売れない芸人の為だけに放送してるとか?すっげー、電波独り占め!

 おめでとう4冠王!っていわれても今一ピンときませんよ、普通の人には。


1月21日(火) 対戦相手:国土交通省
山手通り
 年度末に向けて、工事の多い季節になりつつあります。「予算を使い切る・・」だとか「公共工事でお金が市場に出回り景気が・・」とかもっともらしい言葉は置いといて、とにかく走り辛い。

まず渋滞。先日の免許の書き換えで『ひとりでも簡単にできる安全運転自己診断』というのをやらされて、もとい、やらなきゃ免許やらねーって事で、いえいえ、違うっ、進んでやって結果「イライラ運転をするタイプ」に判定されましたが、この渋滞はカルシウムいっぱい摂取してたとしてもイラつきますよ、誰しも。

あと、突然道が無くなったりします。昨日2車線で走ってた道が今日は1車線に・・・なんてザラです。調子ぶっこいてフルスロットルで走ろうものなら、赤い三角コーナー(パイロン)をなぎ倒し、ユンボに熱烈アタックを仕掛けることに成りかねません。

 山手通りはここ何年か季節を問わず、ずーっと工事しっ放しです。地球も掘られ放題です。糸井重里の徳川埋蔵金企画、いまだに継続中?

 高速代、自動車税、ガソリン税、松井の年俸、天井知らず。


1月20日(月) 対戦相手:史上最強のカラテ
新宿駅西口
 新宿の「しょんべん横丁」の近くに小さな看板。どうやら、空手道場の勧誘のよう。

『カラテ いじめ・セクハラ・リストラに負けるな!』

いじめに対して強い体力と鋭い技と、何事にも負けない心の強さを作りましょう。これは解ります。
セクハラにも「いやだ〜、部長ったら」なんて言いながら肘鉄喰らわす女子社員。そんな絵も浮かびます。
リストラには・・・使えるのかい?辞めさせられて腹いせに、社長の額に踵落とし?それとも、肩叩かれる前に瓦割り20枚を見せ付けリストラ予防?

たぶん「リストラされるのが嫌だから空手習おう!」って思考回路の持ち主が、真っ先にリストラされると思うんですけど。

ここで一句。
 どうせなら、眉毛を剃って山ごもり BY 大山倍達


1月19日(日) 対戦相手:サンクス店員・女性
板橋駅前
 仕事を終えて、帰りにコンビニに寄りました。レジでの会計の時、何気なく店員さんの胸元のバッジ(名前が書いてあるヤツ)に目を向けると、顔写真に違和感が。普通使う写真って、バイトの面接の時に持参するような、ちょっと上目がちの、でも鎖骨から上の写真ですよね?

 その女の子(制服姿)の写真、Vサインしてました。縦ブイではなくて、微妙に斜めブイになってました。店長ぉ、もうちょい違う写真にしたれよ。たしかにかわいいかもしんない。あなたの好みかもしんない。でもこの子が(いや、この写真が)客に与える第一印象は「イマ風の高校生は・・・」と嘆きを含んだものになりゃしないか?
 「254円でございます。」その子の声。ゴザイマス?出来るっ!完璧な丁寧語。しかもマニュアル通りの接客用語ではなく、心の底から言葉が発せられている。ちょっとビックリ。
 会計をすませて、出口に向かった時にその子が「お客さまー。」心地よい「さまー」に笑顔で振り返ると、レジ袋を置いたままに帰ろうとしてました。

 254円。ちょっぴり動揺。ちょっぴり得した気分。


1月18日(土) 対戦相手:整体師2名
平山カイロプラクティックセンター
 今週ずーっと心臓が痛いんですよ。正確には「心臓の辺り」なんですけど。原因は何かと考えたら、13日に大道芸をしてきた時に持っていった荷物がむっちゃくちゃ重かったんですね。通常の仕事モードの2倍くらい。どうも、芸の最中ではなく、移動の持ち運びで肋骨を傷めた(たぶん、ヒビ入ってます)模様です。咳やくしゃみすると身体に響いて一瞬動きが止まります。

 久々にカイロに行きました。肩から上半身がガチガチ・コリコリで、このまま放っておくと確実に腰痛が来るのは経験上知っていますから、メンテナンスに訪れました。いつもは1人体制ですが、この日は2人の先生がいて、一人は上半身、もう一人は下半身担当。2人の屈強な男にもてあそばれました。ふくらはぎや太もものコリを撮るマッサージの時には呻き声を揚げてました。慰み物にされた気分です。

 施術の際は「うつ伏せ」になります。自分の体重が、傷めた肋骨にかかります。まして、背骨の辺りを押しこむようにマッサージされますんで、先生の体重が容赦なく肋骨を襲います。最初はなんとか我慢してたんですけど、さすがにギブアップ!しました。肋骨の痛みを先生方に話し、別メニューにしてもらいました。

 お金を払う時に先生方にこう言いました。「もっと元気になってから来ます。」どお?このエスプリの利いたアメリカンジョーク。カイロに身体治しに来るのに「元気になってから・・・」ですよ。自分でも上手く言ったものだと関心して2人の反応を楽しみに待っていたら、
「そうですね。」
普通に受け答えされてしまいました。

 56分 ハートが痛むのはギャグを流されたせい?


1月17日(金) 対戦相手:メメントな店員
ドンキホーテ
 1月14日の「ロッカー〜」で紹介した、電池で動かないCDラジカセの修理をお願いしに行きました。応対してくれた店員さんもあまりこんな経験がないのでしょう。
●保証書はあるが、店の版が押してないので、ここで買ったことの証明にならないけど、修理してくれるの?
●レシートはないですよ。
●だから何月何日に買ったか判りません。(→過去ロッカーを覗いたら11月27日でした。)
 ひと通りの説明をこちらがすると、どこかに電話し出しました。しかし、電話の相手に今さっき聞いた事を伝えようにも覚えていないらしく、何度も聞かれました。その度に僕は嫌な顔ひとつしながら答えていきました。
 しばらくして、さっきの人よりも凛とした、上司風の人が現れて「どうなさいましたか?」おんなじ説明をしてみました。「そうですか。しばらくお待ち下さい。」さすが、上司。さっきの人とは違いますよ、電話に向かうスピードが。
 やっている事はさっきの人と同じです。何度も聞かれました。あれ?デジャブー?それともデジャビュ?どっちでも一緒ですわ。わかりやすく説明してますよ。わからないですか?わかりにくいですか?わかりづらげ風ですか?←この言葉の方がわからん!

 何とか通じたみたいで、修理依頼証にこちらの連絡先を書き込んで無事終了。早く直るといいね。

 説明に25分。貰った控えの「担当者」の欄に名前が書いてないんだけど、いいの?


1月16日(木) 対戦相手:KANIのジャージの若者
江東運転免許試験場
 免許の書き換えに来ました。“講習区分『違反』”。原チャリで2段階右折をせず、青い切符を5000円でチャラにしてもらった(賄賂じゃないよ。ちゃんと違反金を支払ってきれいな身体になりました。)事があって、今回の更新は“違反者”の講習です。
 120分の講習。手続きをして最初におきまりのビデオを見ますが、なかなか面白い内容です。事故で死亡した青年が天国と地獄の狭間で事故の状況を振り返り、最後に後悔して残された家族を思い涙する。じつはそれが夢でした・・・。ギャフン!「夢オチ」って、今のドラマでは手法が古すぎて見られませんよ。

 僕の隣にいた若者(20代前半)も、自分の犯した罪を悔いているんでしょうか?首を下に傾け、目を閉じてじっとしています。いえ、寝てました。早速、大器の片鱗を見せています。座り心地が悪いのかたまにその巨体を揺すりますが、静かに瞑想中です。たまに鼻を鳴らします。静かな教室に「フゴッ」響きます。何人かは振り返る程です。

 1時間ほどして休憩になりました。彼は突然元気になって、元気良く喫煙所へ向かいます。なんだか別人のように活き活きしてます。教室に戻ってマンガを読み始めました。子供のように目を輝かせながら、一生懸命ページをめくります。
 
 授業の後半戦が始まると、あんなに元気だった彼がまた無表情で沈黙してしまいました。即、睡眠タイムです。「フゴッ、フゴッ、グーーッッ。zzz」とうとう、いびきをかき始めました。講習官のマイクの声にかき消されていますが、隣で聞くと結構デカい音です。これで集中しろというのが無理な話で僕は彼の寝顔をずっと見守っていました。まるで気の優しい彼女のように。その後、彼はそのまま講習をまっとうしてしまいました。
 楽しく授業を受けた彼はきっと幸せでしょう。すぐに、ここに戻ってこないことを祈るばかりです。

 120分のうち100分は瞑想。証紙代3950円