ロッカールーム

バックホームッ!

過去の試合内容
10.1〜10.15


10月15日(水) 対戦相手:無邪気な子供
家の近くの公園
 昼間は日差しもあり、暖かな、そしてのんびりした午後です。散歩してても、ゆったりした気分になれます。

 家の近くの公園(と言っても、遊具施設は無く、ただの原っぱですが)にベニヤやら廃材やらがいっぱい置いてあって、幼稚園の子供達が先生(保母さん…保育士さんだっけ?今は。)の引率の元、元気に遊んでいます。

 2チームに分かれていて、1チームは廃材でベンチを作ったり、テーブルを作って将来こんな家庭を作りたいっ!おままごとです。テーブルのセッティングを巡ってメチャメチャ口論しています。保母さんは苦笑いしながら仲裁しています。

 もう1チームはベニヤを立て掛け、そのベニヤを的にして銀弾鉄砲で射撃訓練しています。男の子の一人が、的に当てたらしく、大はしゃぎしています。

 「やったー、当たったぁ!警察官に当たったあ!」

 将来はテロリスト?それともゴルゴ?


10月14日(火) 対戦相手:都の職員さん達
東京都庁・第2本庁舎 4階職員食堂
 ヘブン活動の一環で、「ヘブンアーティストナイト」というイベントが、ひっそりと行われています。都庁の食堂で、食事中の職員の方を相手にパフォーマンスです。

                    
                      hotな夜にgood一息。ナイスコピー!

 10月31日までの毎日、都庁の食堂で、なんかかしらのパフォーマンスが行われています。普段へブンの活動は昼間なのですが、このイベントは夕食時。しかも、仕事の後でアルコールが飲める空間。(そう、この食堂ではお酒が飲めますっ!あ、オレは飲めません、職員じゃないんで。)

 ヘブンアーティストではありますが、“アーティスト”というよりも自称“演芸要員”には、こんな空間、もってこいです。さぁ、どんどん飲めぇ!

 6時15分から1ステージ目。あれ?なんか、つかめてないっ!おかしい。酔っ払いはお得意さんなのに…。

 なんか、芸の神様が
 「ヘイ、ユー!、ちょっと雑誌に載ったからって、ドント・ツケアガッティング!マザ、ファカ!」
って言われている気がして、ハイ!頑張ります。

 ちょいと考えたら、これって、道行く人の足を止めさせて演るよりも、ムツカシクネェ〜♂?だって、たまたま食事してる(酒飲んでる)所にヒョコって出ていって「演りまーす」って…どう演ったら…。あかん!弱気モード発動中!

 楽しんで演ればいいんだよね。で、演りました2ステージ目。程よく酔っ払ったお父様方を相手に30分強。掴んで放さず、笑ってもらって、投げ銭ターイムッ!

 すいません、お父さん。居酒屋『五反田ハッピー』の1000円割引券とか、カフェ・ベローチェの50円割引券(渋谷店のみ利用可)とか、現物支給ですか?

 2ステージで17349円+割引券1050円分。来週も行きまっせ。 


10月13日(真・体育の日) 対戦相手:ウィットに富んだ言語
ご飯食べる処
 ノーマンはイギリス人です。舞浜の現場では、ある重要な役割を担っています。

 そんなノーマンとご飯を食べる機会がありました。この現場で働いている人達と食事に行くのは、通い出して2年経つけど初めてなんだって。そうなんだぁ。祝!初体験。

 ノーマン、日本語ペラペラなんですけど、なぜかこちらのしゃべり方がぎこちなくなりますね。なんでだろ?

 なぜか解りませんが話題が“影武者”のコトになりました。

 「カゲムシャ?」
 ノーマンにはわからないようです。
 「影…えーっと、“シャドー”ね。武者…むしゃ?英語で言うと何だぁ?武者って。」

 すると、ノーマンのマネージャーの橋本さんが、
 「シャドー…フセイン!」
 違うねぇ、絶対に。

 ノーマンのジョークは本場のウィットに富んだブリティッシュジョークです。モンティ・パイソンのように華麗です。
 「ボクの先祖はケルト人なんだけど、イギリス人に攻め込まれて侵略されちゃった。600年前に。」
 あれ?面白くない?オレ好きなんだけどなぁ。

 そんな彼は、今の現場で仕事をする一番最初に、演出家から言われたそうな。
 「イタリアの雰囲気のある会場なんで、イタリア人っぽく演って下さい。もちろん日本語で。」

 みんな苦労が絶えないんだね。


10月12日(日) 対戦相手:爆睡
我が家
 いやー、ビビった。起きたら明るいんだモン。10時57分?11時半に舞浜待ち合わせですよ。間に合わんって。絶対。

 昨日、お誕生日おめでとうパーティをしてひたすら飲んで、家に帰ってパソコンに向かってビール飲んで、確か書き込みにレスしていた所まで覚えているんですけど、何時ごろ布団に入ったのか?そして書き込み出来たのか?全く記憶にないんですね。

 今日チェックしたら書き込みしてませんでしたから、オレ、何やってたんだろう?

 で、8時に起きる予定で目覚ましかけたんですけど、朝目覚めたら、日の明るさが秋の8時じゃないんですよ。時計見て、足が震えましたねぇ。起きていない頭でフル回転!

 「えーっとぉ〜、まずはぁ〜、何をしたらいいんでしょぉ〜?えーっとぉ〜、まずはぁ〜、えーっとぉ〜…」

 速攻、家出ました。

 結果的には遅刻してないんです。12時半のリハーサルに間に合ってますから。うん、全然遅刻じゃないよ。駅から猛ダッシュして、汗ダクですけど遅刻じゃぁないっすよ。

 やればできる子 本領発揮


10月11日(土) 対戦相手:大舞台
舞浜
 連休最初の行楽地「舞浜駅」。夕方からの仕事で2時半に到着しましたが、すんげぇ人出。今、改札を出て遊びに行く人、スタートダッシュ出遅れてませんか?ロケットスタート失敗の長嶋巨人?

 今日の披露宴は参加人数146人。久々の大舞台です。
 大勢のお客さんの前で出来るのは嬉しいのですが、経験上何となくわかるんですよ。お客さんが多すぎる披露宴の場合、会場の広さとか、席順とか、色々な要因が重なって、ほとんどウケないんですよね。

 今日も色々と演りましたが、ウケなかったなぁ。

 結局盛り上がったのは、※※※と∽∽∽が§§§した瞬間と、新郎新婦が∀∀∀した時の2ヶ所だけでしたねぇ。

 なんか、芸の神様が
 「お前さぁ、ちょっと雑誌に載ったからってツケアガッテんじゃねーよ!」
って言われている気がして、ハイ!頑張ります。

 新郎がアイロンパーマだったのにビビった訳ではありません。ましてや、新婦のお友達の、一見スナックのママ?な女性が、スナップ写真を撮っているカメラマンさんに、

 「写真撮りすぎっ!」
 だって、それが仕事だもん。と思っても、スナックのママの勢いに押された訳でもありません。

 全ては自分の力不足…っていうか、ちゃんと見ましょうよ。

 やればできるけど、やっても伝わらない事もあるかも。


10月10日(トッポの日) 対戦相手:角
東上線常盤台周辺
 ステレンジャー稽古が常盤台でありました。もちろん稽古場まで歩いていきました、片道47分掛けて。

 常盤台の駅から北上して“常盤通り”の角にこんなお店発見。

 甘味処 ふくや

 その下に掛かっているのれんには、

 焼郎太甘 ラーメン

 ↑これ、何て読むの?じっくり考えたら解りました。『甘太郎焼』が右から書いてあったんですね。でもその横の『ラーメン』がアンバランス。
 もちろん甘太郎焼とラーメンは別々の商品だよね?ラーメンに甘太郎焼がプカプカ浮かんでるんじゃないよねぇ。

 そもそも甘太郎焼が何か解りませんが、仮に甘い、鯛焼きのようなモノだったとして、それがラーメンに入っていたら、あんこ+ラーメンっていう取り合わせで、それはまさしく、名古屋名物『小倉スパゲッティ』みたいなモン?

 知らない方の為に補足説明いたしますと、『小倉スパゲッティ』というのは、スパゲッティにあんこが掛かった、名古屋の一部喫茶店の名物料理です。田中邦衛じゃなくても
 「食べる前に(胃腸薬)飲むっ!」
 そんなシロモノです。

 稽古場に行って、まだ誰もいないその稽古場で『シガーボックス』(ジャグリング道具の一種で、箱が3つ、飛んだり挟んだりする道具)の練習をしていました。

 裸足でコンコンやっていたらミスって、箱のひとつが左足の親指の爪の付け根に。当たったのは箱の角。誰もいない部屋で、ひとりもんどりうってました。

 豆腐の角で頭打って…というのは聞きますが、シガーボックスの角で足の親指の角打って…というのも相当痛いっす。

 爪の三日月(白い部分)、内出血で真っ黒


10月9日(木) 対戦相手:ギャラリー
王子駅周辺
 フジテレビ『退屈貴族』の収録で、ステレンジャー一同、王子にある「ステレンジャー基地」に集合です。っつたって、ボクは怪人『ミゴナダム』(←訳わかんないという方、逆から読んでね。)なんですが、みんな仲良く基地(という名の事務所)で着替えやメイクです。

                     
          これが、恐怖のゴミ怪人「ミゴナダム」です。舞台ではキーパーソン、いえ、キー怪人。

 制作会社の方、到着の後、すぐ近くの王子神社でロケ開始。ひと通り、舞台で演っている事を撮ってもらって、プラス向こうのオーダーにも機用に対応。出来るね、俺たち。

           
                左の赤・青・黄色が主役です。うーん、撮影快調!

 やれやれ、あっという間に終わっちまった。安堵感で一杯な我々にカメラ兼ディレクターさんが、
 「じゃあ、駅前に行きましょうか。」
 「え?この格好でですか?」
 行きました。だってカメラ回ってんだもん。

 駅前での『ゴミ撲滅キャンペーン』(仮題)やその他の“闘い”についてはオンエアーをご覧いただくとして、こんな格好で駅前にいると、まぁ、ギャラリーが集まるあつまる。
 ちょうど学生の帰宅時間にぶつかって、囲まれる、写真撮られる、質問攻めにあう等、普段出来ない経験をさせてもらいました。

                          
                   何でもカメラ付き携帯で撮る風潮ってどぉなの?

 この時点で「ミゴナダム」の出番は無いですから、ギャラリー対策はボクの仕事です。女子高生に、

 「ねぇねぇ、何やってるの?」
 「今、テレビの撮影してるんだよ。」
 「NHK?」

 限定しましたねぇ、NHKって。違うよ。だって、受信料払ってないもん。

 「民放の番組。」
 「キャハハハ〜。」

 別にギャグとか言ってないんですけど…。

 「あの〜、民放ってわかる?民っていう字は民主主義の民。」
 「キャハハハ〜。」
 「じゃあ、テレビ局で知ってる局は?」
 「フジテレビ。」
 「正解っ!実は今ねぇ、来週からオンエアー…つまり、放送される…」
 「あ、メール来たぁ。」

 話聞けっちゅーの。

 駅前の撮影なんですけど、許可とか取ってないんでしょうね。しかもステレンジャーの待機場所が「王子駅前交番」の横。そりゃお巡りさんもチラチラ見るよね。
 一時間近く、走って、戻って、囲まれるステレンジャー達。お巡りさんが交番から緊急発進!まずはゴミ怪人が職務質問。

 「何?これ。」
 「えーっと、撮影です。」
 「ポイ捨て禁止とか言ってたけど、区の職員の人?」
 「ええ、そんなモンです。」
 「区のどこの課?」
 「えーっと…バイトです。」
 「バイト?だからどこの課なの?」
 「あのぉ、ボランティアです。」
 「どこの課?」
 「ん〜、あ…そう、“リサイクル課”です。」
 「そう、早く終わってね。」
 「ハイッ!もう、すぐに終わります。あっという間に。御迷惑お掛けしま〜す。」

 その後30分はやってたけどね。

                     
                    あまりに長い時間の撮影の為、完全にダレきってます。平均年齢36歳。

 撮影も無事終わって、基地で聞きました。
 「オンエアー、いつ?」
 「まだ、決まってないとよ。」

 決まり次第お知らせします。グッタリ疲れたね。


10月8日(水) 対戦相手:情報の少なさ
赤羽文化センター
 今、ボクは2つの稽古を抱えています。ひとつは自分のライブ。もう一つは月末の『ステレンジャー』の稽古です。

 今日は本当はステレンジャーの稽古はお休みでした。でもテレビ局から出演要請が入り、その収録が9日に決まった為に、本日急遽稽古日となりました。テレビでっせ。気合入れて稽古せにゃ。

 18時に稽古場に到着すると、あれ?メンバー誰も来てないね。イエロー役の小島さんに電話すると、
 「レッド、今日来ません。ブルーは遅れてます。」
 稽古の意味あるんかい?まあ、いいでしょう。明日のテレビ対策という事で身体は駆使しなくても頭を使って戦略を立てましょうよ、今日は。

 『集団田中’98』代表、そして、ステレンジャーの司令でもある「成田山三樹夫」に今現在ある情報を提供してもらう事にしました。

 「ねぇ、成田山。なんていう番組なの?明日の取材。」
 「フジテレビの『退屈貴族』。月曜の深夜枠で、ココリコの番組だってさ。」
 「へぇ〜。で、明日何やればいいの?」
 「ん?ワカラン。」
 「へ?言い切りましたねぇ。ワカランってどういう事?」
 「なーんにも打ち合わせしてないねん。」
 「“ないねん”って関西弁でいわれても…。イベントでやってる本番と同じ事やればいいの?」
 「ええんちゃう?」
 「番組の趣旨とか、どういう扱いなのかとか、いっちばん大事な情報は?」
 「ナイ!」

 っつーかさぁ、今日、稽古の意味ないよね、絶対。

 さあ、どんな収録になりますやら。


10月7日(火) 対戦相手:ノッポさん
中野・MOMO
 中野でCHiCAさんのパントマイムの舞台を見に行きました。柔らかくて、温かくて、重心がしっかりしていてCHiCAさんのマイムは好きなんですよ。

 中野の『MOMO』という劇場は客席がひな壇になっていて、後ろに行くほど高い位置に座る事になりますので見やすい構造になっています。これだと本番中に人の頭ばかり見ないですむから安心だね。

 普段舞台を見に行く時は、僕は必ず真正面ではなく、ちょっと斜めに見えるように席を取ります。それは、文字通り“斜めに”見たいからです。ちょっと変わった角度から物事を捉えるように心掛けていて、だからこんなに天邪鬼?おかげで情報を鵜呑みに出来ない体質になってしまいましたが…。

 僕の前に座ったのはひとりの女性。ちょうど僕と舞台を結ぶ対角線の真上に座りました。
 本番始まるまでは、もらったチラシを見たり、あと、入れさせて頂いた僕のチラシを人々がどんな顔をして見ているかを眺めていたので気が付きませんでしたが、本番が始まって、客席の明かりが徐々に落ちて行った時、僕の前に大きな山がそびえ立っている事に気付きました。

 前の人、座高たっけぇ!

 ひな壇ですから、僕のほうが上にいるのは明らかなんです。でも、僕の前には、前の女性の後頭部があります。こちらがじっとしていては払った2500円が無駄になってしまいます。

 1時間20分の舞台 ボクサーのようにウェービングしっ放し


10月6日(月) 対戦相手:雑誌置き場
コンビニ他
 夕方、チラシを入れさせてもらいに中野に。総武線で大久保に降りて、稽古場の高田馬場まで歩きます。で、稽古が終わったら池袋まで歩き。いろんなコンビニ、本屋がありますねぇ。

 今日は待ちに待った『フロムA』の発売日!午前中に買って見たら、ヒョエ〜!でっかい扱い。早速みなさんに「見てね☆」の迷惑メール。

 「立ち読みで良い」との文面を送りましたが、僕の周りでおそらく50冊は売れましたね。ありがとうございます。そして、本当に迷惑と感じた方。スンマセンでした。

 『フロムA』掲載記念キャンペーンの一環として、皆様にメールしたのですが、知らない人にも知ってもらいたい。そこでひとりキャンペーン第二段の敢行です。

 大久保から池袋までの道のりのコンビニ、本屋に片っ端から突入し、雑誌置き場にある『フロムA』の、前から3ページ目のオレ様のページを開いて、そのまま放置。折り目を付けると店員さんに
 「買え!」
 といわれる可能性があるために、ページを上手く丸めるのにコツが要ります。そして下に並んでいるフロムAの上に置いて、店を後にします。

 今日の戦歴
 サンクス5軒 セブンイレブン2軒 ファミリーマート4軒 ローソン4軒 ampm4軒
(内、3軒がレジ前のラックにあった為、未遂)
 本屋3軒
(池袋駅構内の本屋はビニール紐で縛ってあった為、断念)

 このキャンペーンは水曜まで続きます。皆さんも、してみる?


10月5日(日) 対戦相手:青い春の赤い羽根
舞浜駅
 駅の改札を出ると、そこには青臭い…いえ、若さほとばしる中学生の集団が改札前を占拠しておりました。

 小泉が国会で目ざとく胸に着けていた『赤い羽根』。その売り子さん達です。国会でどんな法案が通ったか知らない、純粋に人の役に立ちたいと思って行動している(もしくは、先生に言われて無理矢理?)、未来ある若者たちです。

 彼ら、彼女らはとても真剣です。そして部活で鍛えたと思われるその声を余す所無く披露しています。

 「赤い羽根共同募金にご協力お願いしま〜す。アカイハネ、キョウドウボキンニ、ゴキョウリョク、オネガイシマ〜ス!」
 大声コンテストに出場しているかのごとく、声を張り上げています。若さ故に、ペース配分なんぞ考えていません。ここで燃え尽きるんだ!いや、もしかしたら、“燃え尽きる”という概念さえもないのでしょう。“燃え続ける”そんな言葉がピッタリです。

 しばらく改札付近で聞いていましたが、世間の汚さにまみれたオイラには、絶対出来ないね。色んな事考えちゃうもん。
 「このお金って、有意義に使われるんだろうか?」
 「今、15分経過したから200円だなぁ(時給800円と換算した場合)。」
 「この羽根、原価いくらだろう?」
 「この羽根を専門で作ってる人っているんだろうなぁ。」等。

 駅前から20mほどイクスピアリ側に移動した所に、ひとりのお母さんがヒッソリと、
 「アカイハネ…ドウボキン…ゴキョ…ガイシマス。」

 声、ちっちぇえ。

 赤い羽根つけて白旗あげてますね。


10月4日(土) 対戦相手:うら若き乙女
舞浜
 今日もホテルでの披露宴出演です。我々のような出演者以外にも色々な人が働いています。

 料理を配膳するサービスさんや、新婦をしっかりフォローする介添えさんがこれに当てはまりますが、我々出演者に出演時間を教えてくれたり、出番のキュー出し、出演中に残り時間を教えてくれるP.C.(パフォーマンス・キャプテン)という仕事があります。

 この方たちのおかげで、僕らはきっちりと時間に沿った仕事が出来るのです。

 きょうのP.C.はヒガシデさんという女の子でした。メインではなくアシスタントなのですが、色々と気を使ってくれます。

 「お水、飲みますかぁ?」
 「はい、いただけますか。」
 持って来たコップには冷水が注がれていますが、コップを持つ手には水滴が…。

 「お水、掛かっちゃいましたぁ。」笑顔です。

 それを見ていた相方・あきらさんが、ヒガシデさんに向かって、
 「水もしたたる…・」
 その場にいた誰もが『イイ女』という答えを期待しましたがヒガシデさん、

 「アハハハッ☆」
 笑ってその場を立ち去りました。

 「あきらさん、ダメっすよ。たぶん彼女、若いから『水もしたたるイイ女』なんて言葉、知らないっすよ。」
 「そうかなぁ。」
 「ああいった若い子を笑わすには『水が掛かって係長っ!』くらい解りやすくしてあげないと。」
 「そのギャグって、面白い?」

 ヒガシデさんの年齢が知りたくなって、聞いてみました。
 「ヒガシデさん、今いくつ?」
 「今度、卒業なんですよぉ。」
 「卒業って、何から?時代から?それとも“少女”から?」
 「……。(この間、キョトンとした顔) 19ですっ☆」

 「少女からの卒業」なんてフレーズ、自分で自分を誉めてあげたい位、良い出来だと思ったんですけど、伝わらなかったみたいね。

 若さ故のギャグ殺し


10月3日(金) 対戦相手:自分を発見するセミナー
五反田
 2年振りくらいで友人から電話があり、何か「素敵な経験をした!」との事。こちらとしては、久しぶりだったので、じゃあ会って話そうよ。で、行って来ました。

 その友人(女性)曰く、素敵なセミナーを受けて、自分自身が変わった!今まで見えていなかった自分が見えるようになった!と豪語するので、そのセミナーがどうこうよりも、自分で「変わったんだよっ!」って言い張る彼女の目の輝きが見てみたくて、会う約束をしました。

 「その日、セミナーがあるんだけど、参加してみない?」
 最初は、別にセミナーなんかどうでも良い。ソイツの顔が見たくて日を決めたんですけど、あまりにも声に力があったので、セミナーも行く事にしてみました。

 五反田のラン●マークエデュケ●ションという会社に行く前に、ファミレスでその女性と近況報告。その後、そのラ●ドマークエデュケーシ●ンという、「一等地だから賃貸だとしたら、家賃高いだろうなぁ。」と、思わせる会社でセミナー。

 立派なビルの5階に上がり、受付で名前と電話番号を記入して一室に案内されます。案内された席の左に彼女、そして右に“サポーター”なる男性が座り、がっちりガードポジション。僕のような「今回初めて参加しますっ!」な人が5人。さて、どんなお話が聞けるのやら…。

 ヤマダさんという男性が熱弁を振るいます。内容は、滑舌が悪かったのと、休みも無く一方的にしゃべっていたので細かい所まで覚えていませんが、とにかく、申し込みをすれば、スンゴイ経験が出来るんだそうな。抽象的でイマイチ掴み難いところもありましたが…。

 自分の殻を“ブレイクスルー”するんだってさ。日本語に約すと“突破”するんだそうです。で、具体的な効果としては、
 ◎より大きな自信と自分を大切にする気持ち
 ◎公の場でも個人的な関係の中でも、自分の考えや気持ちを表現できる新しい能力
 ◎以前よりも仕事が楽しみで、満足できるようになった。
 ◎人から認めてもらうことや人の意見について思い煩うことが少なくなった。
 ◎両親や家族との関係がより良好になった。
 ◎恐れや不安を克服できた。
 ◎人生がより楽しくなった。

 そんなようなことが表れるみたいなんですけどね。話し聞いて思っちゃいました。

 普段から出来てんじゃん、オレ!

 だから、15万7千円のコースとか受けなくて良いって事に気付いちゃいました。

 10月と11月にその15万円以上するセミナーがあるらしいんですけど、いずれも土・日・祝で仕事が決まっていたので、

 絶対に行けませんっ!

 しっかり自分の意見を主張してきました。やっぱり、セミナー受けなくても自分の意見主張出来ているオレって凄いね。

 確かに彼女の目は輝いていました。
 でも、効果について、“ヤマダさん”と、彼女と、“サポーター・ミウラさん”の答え(言い方。言い回し)が全て同じだったのは、なんか、ステレオタイプ?勘ぐった言い方をすれば、

 マニュアル?

 もっと自分の言葉で話して欲しかった気がします。最後に「ありがとうございました。」と言ってその場を去りました。

 やればできる子 そんなんじゃなくてもやれば出来るんだって。


10月2日(木) 対戦相手:ピーちゃん
高田馬場
 ここん所、高田馬場に通ってます。知り合いの出るお芝居にチラシを入れに行ったり、ステレンジャーの稽古場が馬場であったり。今日は馬場まで歩いてみました。片道55分。

 明治通りを南下して行ったのですが、『馬場口』の交差点での電柱、こんな張り紙を発見。

                         

 鳥トリ捜しています。 名前:ピーちゃん 種類:オカメインコ(白) しっぽ:長い 年齢:7ヶ月(オス)
 性格:ひとなつっこい(名前を呼ぶと寄ってきます) 特徴:おしゃべりが出来ます。
 「ピーちゃん、おりこうさん!」
 「ピーちゃん、かわいい!」 と話します。


 飼い主の方の切迫した思いが伝わってはきますが、ピーちゃん、自分で自分の事を“おりこうさん”とか“かわいい”って言っちゃうのね?自画自賛ね?
 ピーちゃんが自分で自分の事をどう思っているかは解りませんが、オウム返しに言われた事を伝えているだけだとしたら、それは人間のエゴですねぇ。あ、オウムじゃなくてオカメインコ返しですけどね。

 今ごろ、ピーちゃんは、空の高さと、自然の厳しさと、都会の冷たさを満喫して羽ばたいているのでしょう。

 見つけた方、ご一報下さい。僕が責任を持って飼い主に連絡いたします。で、謝礼受け取りますから。

 子供の頃、家で飼ってたインコの名前も“ピーちゃん”だったなぁ…。


10月1日(都民の日) 対戦相手:稽古場に集う人々
南池袋区民集会室
 毎月一日は稽古場の抽選日です。朝10時から眠い目を擦りながら、大抽選会に参加してきました。

 参加している面子は、劇団員数名、お茶やお花の稽古をなさっているおばあ様方大勢、芸人ひとり、主婦ひとり。しゅ…主婦〜?
 素足にロングスカート、半袖のセーターが食い込む肉付きの良い二の腕、キラリと光る薬指の指輪。絵に描いたような主婦!ってどんな主婦?
 えっと、夕方に豆腐屋さんがピ〜、プ〜って通ると、鍋持ってツッカケ履いて出てきそうな、いつもならこの時間『ちょこっとセレブ』とか見てそうな、そんな主婦です。何しにきてるんです?

 おばあ様方は、戦後のヤミ米の話に花を咲かせ、
 「あの頃は、お米をもらう升に細工がしてあって、底上げするのよ。でも文句言ったら貰えないと思ってねぇ。」
 貴重なお話ありがとうございます。

 それを聞いていた劇団員はこれ見よがしに作務衣なんぞ着て、
 「いやぁ、親不孝モノですよ、僕なんて〜。アハハ。」
 だいたい、人前で自分を“親不孝モノ”だと大声でのたまえるヤツに限って、そんな事、これっぽっちも思っちゃいねぇ。

 そんな様子をじっと見ている主婦は…あれ?船漕いでます。zzz...お昼寝の時間ですかぁ?

 その船漕ぐ姿をこちらからじっと観察している芸人さんは、せっかく早く行ったのに15人中12番の札を引いてちょっぴりヘコみ気味。かたや一番最後に部屋に入った、劇団『ラジグー』の綺麗なおネエさん、5番の札をゲット。真面目に早く起きた人間が得をする世界ではないのだよ、この世界はっ。

 そんなこんなで11月は稽古三昧。