ロッカールーム

バックホームッ!

過去の試合内容
10.16〜10.31


10月31日(金) 対戦相手:エジプシャン
静岡
 今日から11月3日まで、静岡にて日本最大の大道芸の祭典『大道芸ワールドカップ in 静岡 2003』が開催されております。見に行ってきました。

                
                       平日とは言え、凄い人でしたよ。

 土日祝日はすんごい混むんです。で、幸いにも平日休みの特権を生かして日帰りプチ旅行です。色んな人達が出演していて、色んな人達を見たくて、今日一日で合計10組見ました。

 お知りあいの方、普段お世話になっている方、好きな方のパフォーマンスもさることながら、普段見れない人の芸を見るのも楽しいものです。海外からの招聘出場者はそれに当たります。で、今回見た中で一番(違う意味で?)面白かったのは、エジプトから来日した“ディアボロの魔術師”オサーマさん。たぶん「ビンラディン」とは関係ないと思います。

 ちなみに“ディアボロ”というのはコマの一種で、ボクも演りますが紐のついた棒で、コマを高く飛ばしたり、クルクル回したりするジャグリングの一種です。

 オサーマさんのパフォーマンスは古代エジプトの雰囲気をかもし出した、荘厳なオープニングで始まります。ツタンカーメンのパネルを立てて、その後ろには黒布を張ったパテーションが立ててあり、何かやってくれるであろうという期待は高まります。

 エジプトの重厚な音楽に合わせて登場したオサーマさん、民族衣装を身にまとい、ゆっくりゆーっくりと会場を練り歩きます。ひと通りグルっと回った後、マイクを手にして第一声、

 「グ、グ、グッイブニンッ。」
 初っ端から噛んでます。しかも声が甲高いんですよ。今までの荘厳な雰囲気が一気に消えてなくなりました。

 「I'm sorry.I Can't Speak Japanese.」
 だから、全て英語で進行されていきます。しかも喋ると、意外と普通の青年です。スフィンクスもピラミッドも感じさせない気弱なにーちゃんにしか見えません。

 しかもしかも、持ち時間25分の内、荘厳なプロローグと気弱な喋りで10分使ってます。正直、
 「あちゃー、外した。違うの見に行けば良かった…。」
 そう思いました。

 延々引っ張った挙句、いよいよディアボロの演技開始です。そしたら、

 すんげぇぇぇぇ!

 こんな技、見た事無いよ。早いし多彩だし綺麗だし。会場に行き渡っていたシラケムードが一転、大歓声に変わってました。演技終了後も鳴り止まない拍手と歓声。

 だったら、最初っから演れよ!

 これぞ大道芸の醍醐味。その後も色んな方の技を堪能してお腹いっぱい。
 プレゼントのお知らせ

 プチ旅行名物、お土産コーナーです。詳細はコチラ


10月30日(木) 対戦相手:Re
山手線
 電車に乗ってるとき、普段人を見ています。人を見るといっても、外見で差別したりする意ではなくて、人間観察の方ですね。

 運良く座れて、隣の人を見ると、サラリーマン。携帯電話を両手で扱ってメールを打っています。内容までは見れませんが、少ない文字を打っては送信し、しばらくじっとしていて返信を待っています。ちなみに機種は251iです。

 Docomoのシステムを良く知らない(だってPHSだから。)んですが、受信したメールの題名がズラっと並んでいました。その題名を見てビックリ。

 題名
 Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:じゃあ
 Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:じゃあ
 Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:じゃあ
 Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:じゃあ
 Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:じゃあ
 Re:Re:Re:Re:Re:Re:じゃあ
 Re:Re:Re:Re:Re:じゃあ
 Re:Re:Re:Re:じゃあ
 Re:Re:Re:じゃあ
 Re:Re:じゃあ
 Re:じゃあ
 じゃあ

 返信し過ぎでしょ、いくらなんでも。このままこのサラリーマンがメールすると、『Re:』がボクの前を通り過ぎて、隣の車両まで行っちゃうよ。

 さすがに代々木を越えたあたりで、この人、題名を消去したね。

 ねばった挙句、根負け


10月29日(水) 対戦相手:言葉マジック
定食屋
 ひとり寂しく飯を食ってますと、ボクの斜め前にカップルが座っています。たぶん、このおふたりはお付き合いしてます。してるでしょう。向かい合わせに座って、女性がアニメ声でツラツラとしゃべっています。

 「あたしね、これから、家にお金入れる。月にお父さんに1万円ずつ渡すの。これってどういう事かわかる?家にお金入れるとね、お父さんが私の扶養家族になるの。

 そしたら、そんなあなたは、私を受け入れる事が出来るの?私だけじゃなく、お父さんも背負う事が出来る?だから、私、あなたにプロポーズしないの。」

 ふたりの間で何があったか解りませんが、プロポーズされたの?したの?
 この言いっぷりでは、してませんね。

 うがった見方をすると、プロポーズを受けないための言い訳としては、とてもスケールがでかく、緻密でリアルですよね。

 さんま定食 520円 


10月28日(火) 対戦相手:骨
雨の空下
 久々に朝からしっかり降ってます、雨。なかなか止んでくれません。夕方から常盤台で稽古。歩いていこうかな?

 夜のラジオで使うCDを借りに行く為に、歩きを選択しました。川越街道沿いのGEO(最近リニューアルしたばかり)に入って、傘に付いた雨の雫を振り払う為に、右手のスナップを利かせて傘をローリングすると、ありゃ?骨が一本だけ、向いてはいけない方向に向いてしまいました。

 この傘、おろして2度目の登板だったのに、もう故障者リスト入り。自分で治せなければ、自由契約どころか即引退決定。

 チョット前まで使っていた傘も、故障しました。こちらは骨には異常が無いのですが、一番はしっこの、布と骨をくっつけている部分(名称が解らないって、もどかしいねぇ。)がぶっ飛びました。そして今も行方不明です。

 今日折れた方のパーツを移植して、前使っていた傘を治すのが早いか、それとも前の傘の骨を使って、登板2度目の新人ルーキーを救った方がいいか?
 気分はジョーブ博士です。

 どっちにしても“骨が折れる”作業。


10月27日(月) 対戦相手:ダメおやじ
クリーニング屋
 昨日の激闘でしっかりたっぷり汗を吸ったジャケット(衣装としてフル活用)をクリーニング屋さんに出しに行きました。

 「こんにちは〜。」めっちゃイイ挨拶で店に入ります。
 カウンターの向こうでは実質店長のおかみさんが背中を向けています。店の右奥では、一見店長に見えて、おかみさんに頭が上がらないダンナがアイロンでプレスしています。ダンナの身体はこっちを向いていますが、目はちっともこっちを見ちゃいません。

 「すいませーん。」
 やっと気付いてくれたのは、おかみさん。
 「あーら、ごめんなさい。いらっしゃいませ。」はい。さっきから、いらっしゃいました。

 ジャケットを出すと、おかみさん、
 「あーら、美味しそうですねぇ。」
 「ほえ?食べるんですか?」
 「いえね、虫が食べそうないい生地してるってコトですよ。しっかりやっておきますからね。」
 おかみさん、ウィットが利いてますね。

 スタンプカードなる物がありまして(ロッカー・5/26参照)、今回も出しました。すると、おかみさん、
 「あれ?新しいのになってますねぇ。」
 すんげえ記憶力!以前のヤツを覚えてる。ってか、あんまり行かないボクの事を覚えてる。

 実は、9月に行った時にダンナが対応したんですけど、その時に、
 「あれ?このカード、期限切れてますねぇ。もう使えませんよ。新しいの作ります?」
 しぶしぶ作ってもらったのが、今回出したカードなんです。

 「オタクのダメおやじが、前のカード使えねぇっつって、新しいのに代えたんだよっ!」
 という気持ちをグッと押さえて、作り笑顔でおかみさんに、

 「ええ、無くしちゃいまして…。」
 そして、ダンナの顔をキッと見ると、ダンナ……テレビ見て笑ってました。

 出来た奥さんに、ダメなダンナ。良いバランス取れてるのかな。


10月26日(日) 対戦相手:ビリー・ジョエル
都内各所
 今日は人生初、3現場の日。時間を区切って仕事&移動!すっげえ、芸能人みたいっ!まあ、芸能で食ってるんで芸能人みたいなモンなんですけどね。

《目黒・ステレンジャー》
 しっかり晴れて汗ばむ陽気。意外と暑くて、ゴミ怪人だけでなくステレンジャーも少々“捨て”気味。

 昨日に続いてステージでは『ふろしきトーク』やハワイには絶対行けないクイズ大会が行われておりますが、ふろしきトークのMC(と言っても区の職員さんです。ボソボソ喋ります。)が、

 「続きまして、皆様お待ちかね。“ストレンジャー”のショーが始まります。」
 ストレンジャーっすか?“奇人”ですねぇ、直訳すると。登場曲はビリー・ジョエルですか?

 子供さんが多く、客席は賑わってますが昨日見た顔が多いです。リピーターです。リピーターを獲得するのがディズニー経営戦略の要ですが、そういう意味では我々も負けていません。まあ、タダだしね、こっちは。

 区主催ですし、こちら側にも余剰人員がいないため、本番中に子供がうろちょろしても誰も止められません。無法地帯です。本番終了後、控え室のテントにも乱入。
 人類の未来に脅威なのはポイ捨てでもゴミ怪人でもなく、都会の擦れた小学生。


《王子・結婚式2次会》
 石川ちゃん、ご結婚おめでとう。列席者全員で写真撮影の後、撮影に使った椅子や踏み台を撤去する間の繋ぎとして登板。セットアッパーとしてイイ仕事しまっせ。新郎新婦入場の次に注目度満点。

 パーティー後半に人名ビンゴなるものがありまして、ビンゴカードに列席者の皆さんに名前を書いてもらって、名前の書かれたフダを新郎新婦が引いて穴をあけていくビンゴがありました。宴序盤に皆さんに顔を売った為に、カードに名前書いてくださいってな要請が殺到しまして、ありがとうございますっ。嬉しいですね、知らない人に顔と名前をアピール出来るのは。

 ビンゴもつつがなく進行していって、すでに一等の商品も無くなり、それでもまだ商品GETの可能性があるピリピリした空気の中、リーチの人達が続々出てきて、皆さんがおっしゃるのは、

 「あと、エディーさんの名前出てきたら、ビンゴなんですけど…。」
 「はいっ?あ〜、じゃあ、頑張ります。」
 もう頑張りようがないんですけど。頼む、ビンゴの神様。オレのカードが全く穴が開かないかわりに、せめてオレのカードを引いてくれ。オレ待ちが逆にプレッシャー。またもやビリー・ジョエル登場。

 そして、最後までカードは出ませんでした。セットアッパーというよりストッパー。


《六本木・クラブイベント》
 クラブ初体験ですよ。正確な発音は「ぅ〜らぁ〜ぶぅ〜♂」ですね。

 「ベルファーレの向かいの入口から入って下さい。」というメールを頼りに、探しましたねベルファーレ。そして見つけましたよベルファーレ。うん、世界が違います。たぶん入る事は無いでしょう。

 イベント会場のベルトゥシュカに入っていくと、ひえ〜、やっぱり場違い?照明暗いし、デカいスピーカーから低音がズンズン響いてるし、来ているお客さんも“今風な若者”だし。恐いよ〜。待っている時間がロンゲストタイム。おっ、またまたビリー・ジョエル。

 DJタイムも終わり、さあショーのスタートです。事前の打ち合わせでは第一部のトリだったんですが、急遽オープニングアクトに。まあ普段の自分、つまり“素顔のままで”(もうエエから、ビリー・ジョエルはっ!)行くだけですね。

 余計な心配でした。ダンスフロアにお行儀良く座って待っていたお客さん。ノリも良く、そして存分に笑ってくれました。気持ちイイ〜!!また経験したいですね。

 一日、長かった〜。そしてバック イン ザ USSR(売れてない芸人の 狭く 寒い ルーム)


10月25日(土) 対戦相手:環境戦隊
いきいきめぐろ 環境リサイクルフェア
 どんよりと曇った中にもちょっとした晴れ間。絶好の“分別日和”です。ステレンジャーは目黒区田道公園にて。

 話のキーとなる人物に選ばれたのは「ミカちゃん」。3歳。
 自分で自分の事を「ミカちゃん」と呼びます。訳がわからないままに、いつの間にか客席に戻っていたり、舞台上でちゃっかりポーズを取ったりしてヤル気がありそでなさそでウッフンです。

 ステレンジャー以外にも色んな催し物をしているんですが、『太平洋横断マルバツクイズ』。ゴミに関する色んなクイズが出され、回答者は○と×のエリアに移動して、優勝者を決めるんですけど、その誘い文句が、

 「フジテレビ主宰!クイズに答えてハワイに行こうっ!優勝者には、ハワイ旅行とマドレーヌ1年分!」

 古っ!しかも、ハワイ旅行、嘘っぱちです。勿論フジテレビも嘘800ならぬ嘘8チャンネルです。イイのか?そんな謳い文句使って。ちなみにマドレーヌ1年分は本当のようですが、1年分って幾つなの?
 ちなみに準優勝者にはマドレーヌ1日分だって。1日分って1個の事?

 あと、『ふろしきトーク』なるものが行われていました。
 風呂敷にテーマが書いてあってそれに関する事を司会の小堺一機さんの絶妙なリードでトークするコーナー…ではなくて、紙袋やコンビニビニールの代わりに風呂敷を使いましょう。しかも、こんな使い方をすると、こんなに便利なんですよっ!てなコーナー。
 とっても為になる内容と共に、まったりとしたトークのおかげで、脳内のα波まで出まくって、聞いている人ほとんどが船を漕いでいました。ちなみに参加者にマドレーヌ。

 2ステージ目が終わって暫くすると、口にいっぱいマドレーヌを詰め込んだ青年が近寄ってきて、

 「♂∽※♪♀の§±ゞ÷すか?」
 「はい?」
 全く聞き取れません。食べるか喋るかどっちかにして下さい。

 「ゴミレンジャーの方ですか?」
 出だしから間違ってますねぇ。さっき何見てたんですか?

 「レッドの人が格好良くて、握手して貰いたいんですけど。」
 「ちょっとお待ち下さいね。」

 本日レッド初出演(新人)の演者に伝えて、お相手してもらいました。レッドが戻ってきて話を聞いてみると、

 「言われちゃいましたよ〜。『役者目指してるんですか?』って。役者だっつーの!」

 ステレンジャーの“ステ”とは、“捨て”ではなく、Save The Earthの頭文字
 さて、何へぇ〜?


10月24日(金) 対戦相手:激安ジャングル
ドンキホーテ
 ドンキの売り場の配置換えは、突然やってきます。営業しながら引越しをするので、売り場はとっ散らかってます。

 今日行ったら、まず服売り場に商品がほとんど無い。100人乗っても大丈夫なような棚が剥き出しです。棚売ってるんじゃないよね?

 子供のオアシス、玩具売り場は以前1階の出口に近い場所に位置していましたが、新しい売り場は店内奥の、1階と地下を繋ぐ階段の所にお引越し。ここじゃあ子供が騒いだ時、階段落ちしますよ、ヤスのように。仮面ライダーの変身グッズ持ちながら、
 「銀ちゃ〜ん、かっこいいよ〜!」
とか言いますね、絶対。子供と厚生労働省には厳しいドンキホーテ。

 ただでさえ狭い通路に、棚に陳列する為の商品がドドーンと置いてあるもんですから、通行止めばかりです。何度違う道を探したことでしょう。ある意味、人生の縮図!そう、人生回り道って事を訴えかけているのでしょう。

 下着売り場(男性用ですがな、勿論)にはパンツ3枚だけ散乱。通り過ぎる人、絶対思ってますよ。

 「これ落としたの、オレじゃねぇ!」って。

 なんか買うつもりの無いものをカゴに入れてレジに行くと、ポップでお知らせ。

 ポイントカードが出来ました。

 知らなかった…。
こんなに通ってるのにぃ。光源氏が通うくらい通ってるのにぃ。
お得意さんなのにぃ。阪神にとってのベイスターズくらいお得意さんなのにぃ。

 ビックカメラと同じくらい使う頻度の高いポイントカード、ゲット。


10月23日(木) 対戦相手:時間厳守すぎ
熊野区民センター
 いよいよ明後日に迫りました『環境戦隊ステレンジャー』。ボクは行ってないんですが、こないだの日曜日には奈良県に遠征に行って、奈良の小学生を感動と爆笑の渦に…巻き込んだの?で、週末は久々の都内です。

 本番前の最後の稽古。板橋の熊野区民センターで最終チェックです。

 まず、稽古着に着替えて、ウォーミングアップして、そして台本の漢字にフリガナを付けてぇ、そーれーかーらー、右足から出るのか左足から出るのか考えて〜、って、そんなトコからかいっ!

 台詞は完璧です。寝てても言えます。動きも完璧です。寝てても動けます。本当は寝てたら寝てるしか出来ないんですけどね。

 区の施設は終了時間に厳しく、21時30分に完全退館です。21時前に、ステレンジャー司令兼、今回音響の成田山三樹夫が、

 「ほいじゃあ、バラそうや。」
 「え?まだ9時じゃん。9時半まででしょ、ココ?」
 「ん〜。9時15分には出て欲しいねんて。」
 「料金、一緒なんでしょ?なんじゃい、そりゃ。」
 「早く帰りたいんちゃう?」

 そして、区の職員のおじさんの魔の手は、明後日の入り時間など最終打ち合わせをしている我々の所に容赦なく迫ってきました。
 ガラガラガラーッ。パテーションを片付ける職員。小道具等の搬出?積み込みをして戻って来ると、各々ハンガーに掛けてあった私服達が、床に散らばってました。

 「その服、誰んだ?忘れないように。」

 お前がここに置いたんだろっ。役に成り切ってゴミまみれにしてやりましたよ。心の中で。

 職員さん達、その後、ロビーで日本シリーズ観戦。早く帰るんじゃなかったの?


10月22日(水) 対戦相手:鮫
池袋西武8階
 以前、仕事でお世話になっていた方が久々に東京に戻ってくるというのでお会いしました。福岡の空気は美味しいですか?

 久々の再会を立ち話で済ます訳もなく、また最近では当たり前になってきたエスプレッソマシーンで入れたコーヒーでお茶を濁す訳でもなく、やっぱり食事しながらでしょう。という事で、掛かってきた電話は、
 「西武8階の『銀座アスター』ね。」

 銀座アスター?名前は聞きますが、何屋さんなんでしょう?“銀座”という響きと“アスター”というカタカナからプロファイリングするに、洋食屋さん?よしっ!デミソースのたっぷり掛かったオムライスで決まりだぁ。

 で、到着すると、そこは中華料理。そおなんだぁ、中華だったんだぁ。脳内に思い描くメニューは即座にビール&餃子にシフトチェンジ。店構えの立派さからするに、さぞ美味しい餃子なんでしょうなぁ。

 いざ、注文でメニューを見ると、
 
 ほえ?料理が全部4桁からですよ。一品1000円以上が当たり前の世界…。
 何ですか?この4000円って。フカヒレ?ええ、名前は聞いた事がありますが、そして、それが鮫のヒレであると言う事も何となくは解りますが、そしてそして、関口宏と三宅さんが『どっちの料理ショー』が食しているのを見た事はありますが、それがどんな味なのかは…記憶にありません。

 すると、こちらのビビリ具合を払拭するかのように、
 「フカヒレ頂戴!」
 かっちょええ〜っ!仕事の出来る大人って感じです。

 色んなモノが出てきました。鶏蒸し、ビーフン、チンジャオロースー、アワビ蒸し。で、ドドーンッ!我が人生初のフカヒレちゃん。ありゃ?幾つも出てきますよ。全員で一つでは無くて、ひっ、一人ひとつぅぅぅ!?

 途中で何の話をしていたか…。さっぱり聞いてませんでした。ロイ・シャイダーの気分で鮫と格闘していました。酸素ボンベに銃弾を当てなくても、鮫を制覇していました。コラーゲンたっぷり摂取でお肌ツルツルです。

 ごちそう様でした。帰り道、歯の間に挟まった鮫の繊維で2回戦目突入!


10月21日(火) 対戦相手:今期、最悪の出来
都庁第一庁舎32階社員食堂
 先週同様、『ヘブンアーティストナイト』出演で都庁に向かいました。

 新宿駅で降りて都庁まで歩く途中に、コンビニがあって、どうしてもコピーがしたくて立ち寄りました。するとコピー機の前にはひとりのおばさんが本をせっせとコピーしています。コインカウンターの数字を見ると“980円”。え〜?そんなにコピーすんの?こちとら1枚なんですけど。で、わかっていながら、1枚だけなんで途中割り込みで先にやらせてもらえませんか?と、いうオーラ出しまくって聞いてみました。

 「まだ、かかりそうですか?」
するとおばさん、
 「すいません。」

 めっちゃ笑顔です。普通「すいません」という言葉は多少なりとも申し訳なさが感じられますが、微塵もナッシング。あきらめました。思えば、これが不運の始まり?

 6時からの1回目のステージ。行ってビックリ。なぜって…

                    
              真ん中にあるのがマイクです。ステージから見ると、お客さん…いねえっ!

 ニャハハ。ニャハハハハァァァ。自分が壊れるのが解りますね。1回目終わった投げ銭900円。

 7時15分からの2ステージ目。いました!団体さん、いらっしゃーい(三枝&山瀬まみ風)。

 ところが、この団体さん、すでに出来上がっていて、こっちがな〜に演っても見ちゃいねぇ。無理無理テーブルの傍で演ろうとすると、一人のおっさん、

 「見ると払わなきゃいけないから、見ないっ!」
 子供か、アンタ。いえ、そう言うと子供に失礼ですね。

 総括するに、今日のお客さん、全員窓側に座っていて、確かに32階という、夜景の素敵なロケーションではありますが、別に夜景を見るでも無く、そんなに窓側を好んで、皆さん、窓際族?

 トータル8339円 ヤーサンサンキュー円。


10月20日(月) 対戦相手:瞬殺
西村柔道整骨院
 月に一度のメンテナンスの日。腰に“張り”を訴えて、本日は登板回避し…、あ、今日、仕事無えやっ!

 今日は先生の息子さんが施術してくれました。腰やふくらはぎ、肩が、自分が思う以上に張っていたのでしょう。いつもより時間を掛けてしっかりと丁寧にほぐしてくれます。

 施術の間、僕は施術台の上でうつぶせになって、隣で先生に施術されているおばさまの唸り声と、先生の相変わらずの毒舌トークを聞いています。

 「こないだ100歳のバアさんが来たんだよ。でなぁ、そのバアさんが『アタシ100歳なんですよぉ。』って言うから、『早く死んじまえ!ババア』って言ってやったよ!。うわっはっはは〜。」
 毒蝮ですか、先生?それを聞きながら施術されてるおばさま、
 「アタタタタ〜!!」
 会話が成り立ってませんな。

 そんな会話を横で聞きつつ息子さんにマッサージされていた僕の方は、丁寧なほぐしに満足しながらも、何か物足らなさを感じていましたが、おばさまを仕上げた先生がラストに、僕の首根っこを押さえ、右足・親指のツボをギュッ。

 うわああああっ!

 その一瞬でフラフラさぁ。毒があるけど癖になるね。


10月19日(日) 対戦相手:ほっとする言葉
池袋駅前
 仕事の後、東京駅で5時から打ち合わせと称してしこたま飲んで、その後送別会と称してしこしこたまたま飲んで、千鳥足で戻った池袋駅。

 駅から歩いて夜風を堪能していると、一人の女性が大きな声で携帯の向こうに話掛けています。

 「うん、わかんないの。ファミリーマートがあって、カラオケ屋がある。真っ直ぐ?あ〜、あったあった。ありがとう。助かったぁ。うん、ありがとねぇ。じゃあねぇ。」

 どうやら地下鉄の入口を探していたようでした。全く他人事なんですが、なんかほっとしました。良かったね、見つかって。

 するとその女性、もう一度携帯を耳に当て、話し始めました。
 「あ、もすもす。うん。いまがらけえるからぁ。30分くれえでねえが?」

 そのスタイリッシュな装いからは思いもしなかった“すたいりっす”な言葉に、さらにほっとしました。

 があぢゃん、元気でやっでかなぁ?あ、これ名古屋弁じゃないだぎゃあ。


10月18日(土) 対戦相手:洋食フレンチ
高田馬場
 馬場にある稽古場のすぐ脇に洋食屋さんがあります。早く到着して時間をつぶすには、もって来い。とっても素敵な外観とネーミングです。『美味しいコーヒー』の看板。とっても美味しそうな味のある看板です。

 いざ、入ってみると、想像していた銅のベルで『カランカラーン』というのも無く、そのカウンターには…キープボトル?
 居酒屋?小料理屋?すでに男性2名のお客さんが晩酌中です。あの〜、コーヒーだけ欲しいんですけどイイですか?

 オムライスやハヤシライスが美味しいらしいんですが、今、店内で行われている行為は居酒屋のそれですねぇ、明らかに。唯一、洋食屋の雰囲気は、本棚にある『はじめの一歩』。しかもほぼ全巻揃ってます。通うか?

 隣のお客さんは居酒屋モードに拍車を掛けます。
 「マグロの中落ちと野菜炒め。あと、ウイスキー水割りのセット頂戴。マスター。」
 「あいよ。」
 うおおおぉっ、オレの洋食屋のイメージがあっ!

 「イカトマ(イカのトマト煮)頂戴、マスター。」
 「イカトマ?出来ねぇなあ。」

 出来ない事をはっきりと出来ないと言える。ここにもやれば出来る子、発見。


10月17日(金) 対戦相手:きな臭い政治力
上野恩賜公園
 『ヘブンアーティスト TOKYO』が上野で行われました。初の上野体験。行ってきましたよ〜。

 上野はヘブンのポイントで唯一、平日でもお客さんが多いところで、尚且つ、こんな大きなイベントなら絶対お客さんも大勢いるに違いないっ!そんな期待で胸膨らんで行ったのですが、あれ?すっくねえ。

                    
                           まさに“閑散”!

 一回目の出演ポイントは西郷さんの銅像よりも上野駅に近い所。この辺は昼間から酒を飲んだり、何日もお風呂に入ってない方たちの溜まり場みたいなもんで、“ヘブン”と言うより“ヘル”?投げ銭、1020円。痛っ!

 ウケないんじゃないんです。人がまばら。現に、そこにいる人からはしっかり笑いもとれていたし、何より、同じ出演者の『TOMI』さんに大ウケしていたのは、とても救いでした。

 二回目は、あの『海月』さんの後の出番。『海月』さんといえば、ビートたけしに魅入られ「座頭市」にも出演している、今をときめくストリート殺陣師集団です。おっかけはいるは、すんげえ人だかりだは。

                    
               「一世風靡」と「コンボイ」を足して2を掛けた感じです。オレもおっかけとか欲しい〜!

 しかも出番を待っている間に、身体も冷え切って、自分の番が来た時には、テンションが、低空飛行通り越して、胴体着陸ですよ。

 お客さんの数は、海月さんの時とは正反対。まるで、ばんばひろふみの「幸子」の幸せの数くらい少ねえ!投げ銭投げられる前に、試合投げてました、オレ。

 今回のこのイベント、海外からの招聘パフォーマーが多数いるんですけど、その人達は、とても良いポイントでの出演。かたや(オレ含め)雑草魂の持ち主は、
 「絶対、客来ないんとちゃうん?」
という、辺境ポイント。

 海月さんのパフォーマンスの最中にMCで、
 「もっと良い場所でやれるように申請したんですが、申し出が遅くてここで演ってます。」

 え〜?申し出が早ければよい場所で出来るんですかぁ?こちとら、事務局が決めた時間・場所に従ってるだけなんですけど。売れている人達は言う事が違いますねぇ。

 帰り際、一匹狼(オレ含め)な芸人さん達が集まって、情報交換。で、出た答えが、

 「結局さぁ、大道芸も政治力なんだね。」

 凹んだけど、明日からまた頑張るよ。

 トータル3500円 交通費(5000円)の方が高いね。


10月16日(木) 対戦相手:先生
東急BE渋谷
 今日から、COLORS・石山博士さんの『パントマイム講座』の新クールです。

 知らない方の為に説明しますと、僕はこの講座でアシスタントを務めています。受講する生徒さん達に教えながら、自分もレッスンをしています。

 レッスン終了後、着替えをするのに“講師控え室”に入ると、おじさま達5人が所狭しと着替えています。僕も加わると狭い部屋に男性ホルモンが湧き返ります。その閉鎖空間での会話。
 先攻・おじさま、後攻・オレ。レディ、ゴー!

 「お疲れ様です。」
 「ハイ、お疲れ様です。」
 「何をされてるんですか?」
 「はい、パントマイムでアシスタントをしています。」
 「いえ、そうではなくて、あなた、やけに胸板が厚いので、ボディビルでもしてるんですか?」
 「いいえ、そういうのはやってないんです。」
 「そうですか〜。いえね、ボディビルといえば吉田夫妻が…。(以下、見たことも無い“吉田夫妻”がボディビルの大会で優勝した話)」

 話振っておいて、こっちの知らない話題で盛り上がるなよぉ。

 以後、こちらが会話に参加することは無く、狭い部屋は盛り上がります。

 「先生、今日はワタクシ失礼させていただきます。」
 「あら、先生。そうですか。じゃあ又の機会に。」 
 「しかし、先生、お忙しそうで…。」
 「いえいえ、先生こそ、最近手広くなさってるようですなぁ。」

 みんな“先生”。12月は走り回るの?