ロッカールーム

バックホームッ!

過去の試合内容
11.1〜11.15


11月15日(土) 対戦相手:先端
舞浜駅前
 今日も賑わってます、この駅。日本中のみならず、世界各国からのお客様でごった返しています。

 ふと見ると、とある団体が拡声器からのボソボソした声(矛盾がありますね、コレ)でゾロゾロと動いています。何の団体?

 近寄って、待ち合わせを装って、その団体の動向をじっと見ていました。年輩の男女、十数名。名前を呼ばれた人は何やら封筒を受け取っています。

 「羅冶亞珂乍侘那簸痲…。」
 中国語です。ちなみに上の言葉は、イメージを漢字にしたので全くのデタラメですがな。

 「威氣嗣薙爾、匙彌詑浬…コバヤシミチコ。コバヤシミチコ?」
 聞き取れました。しっかりと。

 呼ばれた人が受け取っている封筒には『中国残留孤児』『募金』などという文字が見えます。これから駅前で募金でも始めるんだろうか?でも封筒を貰った人は、どこかに散っていきます。結局、最後までわからず仕舞でした。

 その集団のひとりのおじさんが僕の前を通りすぎた時、その先端はしっかりと確認できました。おじさんの右の鼻の穴から、しっかりと出ている鼻毛を。

 一本、二本どころの騒ぎじゃないですよ。何本もの鼻毛さん達が、束になって、いえ、統率が取れてひとつの“山”と化していました。サイのツノのように鋭く尖っていました。

 先端恐怖症の人には、絶えられないほどの恐怖。

 ちなみに左は、全く出てないよ。
 不定期掲載 『今日の藤原クン』
 タキシード(彼の戦闘服)のネクタイが、お色直しした新郎と同じ色だった為に、司会台の裏に隠れて、ネクタイをこっそり代えて、彼もまた“お色直し”。


11月14日(金) 対戦相手:金子さん
ドンキホーテ
 ライブで使う衣装と小道具探しにミラクルショッピング。店内では、ドンキのテーマソングがリフレイン。
 「ジャングルだぁ〜!」
 脳内に刻印されます。

 必要なものは見当たらず、必要でないものを買い物カゴに入れて、レジでお会計。こないだ作ったドンキ・ポイントカードを忘れずに提示。細かい買い物でも必ずカードは出しましょう。賢い主婦のしっかり家計生活です。誰が主婦じゃ?
 平日、家にいる生活パターンは“主婦”そのものなんですけどね。掃除はあんまりしませんが。

 2千円ちょいのお会計。レジ担当の金子さんは、カゴに商品とビニール2枚を詰めて、おつりを渡して、はい終わり。ってな安心感でいっぱいです。レジが混んでいない為、そのまま背中越しに同僚女性と談笑。しゃべって、笑って、また喋ります。

 その間、ボクはずーっとレジの前でたたずんでました。ポイントカードを返してもらって無かったからです。しばーらく様子を見てましたが、金子さん、本当にお喋り楽しそう。ボクはまるで、道端の小石のように無視され続けました。

 「あのー…カード…。」

 そう囁くと、金子さん、めちゃめちゃビビった顔して振り返りました。その後、カードの処理をバタバタとしてましたねぇ、何度もやり直しながら。で、申し訳無さそうに

 「レシートにミラクルチケットが出てきましたので…。」

 この“ミラクルチケット”を添えて用紙に何か書き込んで応募すると何かが当たるらしいんですけど、なーんの説明も無いまま追いやられました。

 “素敵なプレゼント”って、何?


11月13日(木) 対戦相手:頑固な電源と静寂
我が家
 家のテレビ。以前にもどこかで書きましたが大学入学時に購入したヤツでして、もう13年半使ってます。最近言う事を聞いてくれません。

 電源が入りにくいんです。この症状が出だしてから2年くらいになります。最近は特にヒドイです。リモコンの電源ボタンに爪をめりこませながら何度も力いっぱい押し込みます。でも点きません。点いてくれるのは、ボクの実力ではなくたぶん運だろう!そんな気さえしてきます。

 で、今日も点きません。これで3日間、テレビ見てません。ちくしょ〜、ニュース見てぇ。武蔵丸はどうなった?土井たか子の会見の内容は?ネットでのニュースも良いのですが、やはり映像と解説員のお話がないと、なんか味気ないです。
 おかげで、この3日間は新聞が飛ぶように買われてます、ボクに。日刊スポーツ&東スポの朝夕2本立てで。

 また、部屋がすっげえ静かです。ライブの作業ははかどりますが、あまりにも静かで気持ち悪いです。

 すると、階下のおばあちゃん(このコーナー、最多出場!)の部屋から、

 チーーーンッ!

 仏鈴を鳴らす音が…。恐えっ。

 テレビ買い換えようかな、マジで。


11月12日(水) 対戦相手:呼び出しベル
稽古場
 昼から夜までずーっと稽古場にこもりっきり。しかも一人で。電気つけ放題、暖房掛け放題、カーテン閉め放題、パイプ椅子折りたたみ放題です。

 豊島区の区民集会所を借りているんですが、電話が鳴るんです。今日は3回も鳴りました。普段家の電話だって1日3回も掛かってこないのに。
 10円玉しか使えない、赤い、「ジリリリーンッ」っていう音のするレトロな電話です。

 管理の人も利用証を受け取ったら夜9時半の終了時間まで戻ってきません。誰も電話に出る人がいません。で、出てみました。

 ガチャ。
 「もしもし?」
 「……。」

 赤電話って取ってから会話できるのに数秒時間が掛かるんですねぇ。3回も経験したので、これは真実です。

 電話の内容は、劇団ですけどその場所は芝居の稽古で使えますか?とか、今週の金曜日使いたいんですけど空いてますか?とかそんなものばっかりです。

 「管理の方が9時半頃戻りますんで、掛けなおしていただけますか?」なんて素っ気無い言葉もなんなんで、一から丁寧に説明してあげましたよ。3回もね。

 夕方5時半頃、グワングワン揺れました。後でニュース見たら北海道から近畿地方までまんべんなく、そして関東地方は震度3だったようですけど、朽ち掛けた稽古場の建物は長い間揺れてました。少なくても震度3.2くらいには感じましたよ。←微妙…。

 震源地・紀伊半島 手広く揺らしたね。


11月11日(1並びの日) 対戦相手:コピー
ファミリーマート
 稽古の日々ではありますが、コンビニでの立ち読みは欠かしません。何故って?それがボクのライフワークだからさっ。

 火曜日発売の雑誌(プレイボーイ、フラッシュ、アサヒ芸能)をひと通り攻略して、漫画の単行本コーナーで稽古以上に集中力を発揮していた時、すぐ脇のコピー機から一人の女性に声を掛けられました。

 「スイマセン。ワタシ、ニホンゴワカラナクテ、こぴーオオキクシテクダサイ。」

 別に、コピー機の内蔵メカを増設しろ、とか、新しいのを買い換えろ、とか言ってるのでは無いことはすぐ解りましたよ。片言の会話から空気が読める男…ですから。

 その女性(おそらく中国の方?)は免許証を拡大コピーしたいようでした。用紙のサイズは?B5でいいのね。解りました。バッチグーです。お任せください。赤いブラをつけて踊り強制送還された日本人学生に成り代わって、貢献させていただきます。

 普通拡大コピーというと、B5→A4とか、定型紙同士でやると、コピーする原本の大きさを勝手に読み取ってくれるんですよ。でも、こちとら免許証。B5にあわせるためにゃ、倍率を数字で入れるしかないんですね。200倍?もっと?わかんねぇ。

 「一枚、テストでやってみて、そこから調整しましょうか。」
そう提案しようとした瞬間、女性の携帯電話が鳴り響き、一方的に聞き取れない言葉で喋り出しました。あちゃー、提案も出来ないほど会話に夢中。はい、ひとりで頑張ります。

 適当に入れた倍率で、スタートボタンをポチっとな。ウィーン!

 お見事!(ほぼ)パーフェクトでB5にその女性の笑顔が写し出されていました。やった。ついにやった!やればできる子!嬉しさを分かち合おうと女性に、出てきた用紙を見せてあげると、

 まだ会話中…。寂しくその場を立ち去りました。あっ!漫画読みかけだった。

 GOOD COPY 倍率は250倍がちょうどイイよ。


11月10日(月) 対戦相手:飛び出せ!釣り仲間
埼京線
 平日ではありますが、仕事です。平日に仕事されてる人からすれば当たり前なんでしょうが、久々乗ったよ、通勤電車。

 車内では昨日の選挙戦を報じる新聞記事が、お父さんたちがしっかり腕を伸ばしてよーく見えるようにしてくれているので、意識しなくても目に飛び込んできます。あっちもこっちも新聞だらけです。

 立っている人達は4分の1に折りたたんで、真剣に記事を読んでいます。ちょっと窮屈そう。別に覗いたりしませんから、もっと堂々としてればいいのに。

 三大新聞、スポーツ新聞が彩られる中、ひとりの男性が目を通していたのは、

 へらニュース

 釣り専用新聞です。

 今日はどこで釣っちゃおうかな?キャッチ&リリースが常識だけど、それじゃあお魚さんに申し訳ない。だからキャッチ&魚拓&ウオッシュ&ポイル&イートで楽しんじゃおうかな。

 そんな事考えていたかは解りませんが、その人は赤羽で降りていきました。

 赤羽に、海あるの?


11月9日(投票日&祝1周年!) 対戦相手:総選挙フィーバー
日本列島
 選挙です。日本のこれからを決める大事な決断をして来ました。

 池袋第二小学校に葉書を持っていくと、ノートパソコンで葉書に付いたバーコードをピッ!小選挙区の受付では投票用紙がウィーン!ハイテクですね。

 小選挙区の用紙を箱に入れると今度は比例区の用紙と裁判官の選挙用紙がウィーン。小選挙区や比例区は“マニフェスト選挙”と言われるだけあって、何となくわかりますよ。でも、裁判官の名前を羅列されても誰が何の裁判やったとか、何人死刑にしたとか、戦跡が全然わからんよ。ってか、誰?

 たぶん、投票に行った人の殆どが何も書かずに箱に入れたね。もしくは全部×を書いたか。先月あった、裁判官の「暴走族は産業廃棄物にも劣る」ってな判決でもあれば、解りやすいんだけどね。

 夜、池袋駅北口の駅構内に大きなテレビモニターが2台。TBSラジオが設置した、選挙開票速報を伝えるモニターです。結構な人だかりが出来ています。みんな、関心があるんだねぇ。

 周りを見渡すと若い人もいっぱいいます。飲んできた帰りのような今風なにーちゃんがモニター見て、

 「民主、112だってよ。すっげー!」
 読んだだけじゃん!

 数字と共に注目候補の詳細も表示されるのですが、山拓(親子丼が大好物)の落選の記事を見た、缶ビール片手のほろ酔い気分のおじさん、

 「山拓、落ちたよ。やっぱりなぁ。そうなんだよ、アイツは…。」
 ひとりブツブツ言ってました。

 みんな評論家?


11月8日(土) 対戦相手:大胆な言葉
舞浜
 舞浜の披露宴会場でのお仕事。新郎新婦に幾つかの質問をするコーナーがあるんです。

 新婦さんに、
 「今まで、新郎様から貰って一番嬉しかったプレゼントは何ですか?」

 すると、新婦さん、大きな声で
 「キティちゃんの大きなぬいぐるみですっ!」

 コントだったらみんなコケてた。ドンガラガッシャン!って。でもここは披露宴会場。一瞬いやーな空気が流れましたよ。だって、

 真逆じゃん!

 NGワードを発した言った本人は天使のような笑顔でした。

 その笑顔に完敗!


11月7日(金) 対戦相手:チャド
朝刊各紙
 このニュースを聞いたのは正確には昨日の晩でしたが、今日のスポーツ新聞各紙&東京スポーツ(略して“東スポ”)の1面を飾ったのは、

 曙、K−1参戦!

 曙というのは、元横綱の、本名『ローウェン チャド ジョージ ハヘオ』さんです。そして、K−1というのは、格闘技の一つでキックボクシング、カラテ、カンフーなどの立ち技をメインで戦う総合格闘技です。実際にカンフーだけで戦っている人はあまりいませんが。

 つまりこの記事は
「今まで相撲をやってきて横綱という最高峰に登った一人の男が、年寄り株や協会のしがらみなど全て捨てて、新しい分野で、しかも格闘技の頂点と言われる場所で新たなスタートを切る感動の一歩である。」
 と、読むことが出来ましょう。

 しかしですよ、相撲というのは突く&掴む&投げるが主体の格闘技。かたやK−1は殴る&蹴るがメインで、掴むマワシも無ければ、投げは即反則。
 曙さん、蹴りはどうしますか?蹴る事できますか?勿論、蹴られたりもしますよ。膝は大丈夫なんでしょうか?自分の体重を支えられなくて引退したのに、ローキック一発でK−1も廃業したりしませんか?

 しかも、曙さん、K−1に参戦を決めたのが2週間前だって言うから、これまたびっくり。K−1プロデューサーの谷川さんと話をして、すぐに決めたらしいですよ。まさに、“ビビビッ参戦”。もしくは“できちゃった参戦”。

 今年の年末にボブサップと試合が決定しました。本番まで2ヶ月切ってます。今後も曙から目が離せません。

 やればできるの?


11月6日(木) 対戦相手:チェックアウトの時間
鬼怒川のホテル
 贅沢な2泊3日の旅行も最終日です。もう帰るだけなんで最後に色々と見漁りました。

 ホテルは、駅から離れていて、一度ホテルに入ってしまうと、もう外に出たくない!そんな作りです。ホテル内にカラオケや居酒屋も完備しているのですが、ホテルの対面に直営のレジャー施設が完備してあります。居酒屋、ラーメン屋、カラオケなどなど。

 その中に素敵な表示が。
 「ディスコ ワンチャンス」

 ディスコですよ。しかも名前が「ワンチャンス」。エレベーター内に張ってある写真では、なぜか赤いスーツを身にまとった“オネーチャン”達が脚を斜めにして座っている絵が。なにが「ワンチャンス」なんでしょう?気になりますが、チェックアウトを目前にしては確かめ様もありません。

 温泉のある2階にちょっとしたゲームコーナーがあるのですが、UFOキャッチャーやバイクゲーム、ガンシューティングに並んで、そそるタイトルのゲームが。

 『ドリームチャンス』 
 楽しい景品が入ってるヨ! 大人向けの景品です。 未成年はご遠慮願います!


 何でしょう?チェックアウト前で無ければ100円投入してます。この時間、ゲーセンは稼動していません。何一つ、電源が入っていません。昨日の夜に挑戦しておけば良かった…。

 でも、100円たくさん入れてムキになっているのもこっ恥ずかしい姿だな。

 艶っぽい気分で後ろ髪引かれながらチェックアウト。

                 
                          色づいた紅葉で我慢すっか?


11月5日(水) 対戦相手:小旅行2
日光&鬼怒川
 今日のルートは“日光東照宮”からスタートです。鬼怒川から電車を乗り継いで東武日光駅に到着です。

 東照宮というのは徳川家康のお墓が…あるの?歴史に詳しくないのですが、回りの修学旅行生の会話から、そこに家康のお墓があるんだそうです。

                

 写真屋さんが修学旅行生を並べて写真を撮ります。笑顔を引き出す為の言葉。「はい、チーズ!」では無くて、

 写真屋「豚の…?」
 生徒達「丸焼きぃ!」
 カシャッ!

 なんじゃい、そりゃ。時代の流れを感じずにはいられませんな。

 見ざる聞かざる言わざるの“3匹の猿”や、音が反響する“鳴き龍”は入場料金で見られるのですが、“眠り猫”は別料金です。

                    
                        「猫に小判」ではなくて、「猫に520円」

 鳴き龍の部屋ではお坊さんが荘厳な面持ちで説明をしています。昔、修学旅行で行った時には手を叩いて、その反響具合を確かめた記憶があるのですが、今回訪れて、部屋の中には、

 「手を叩かないで下さい。」
の文字。代わりに拍子木を叩いて龍の唸り声を説明しています。散々、お坊さんが説明した時に、どっかのツアーに参加しているおばあちゃんが、
 「誰がなくの?」

 聞いちゃいねえっす。
 お年寄りの方のパワーは凄いもんで、鬼怒川に戻ってライン下りをした際には、船頭さんが、
 「船には乗れる人数が限られていますので、ツアーのお客様全員がご一緒出来ない場合もございます。でも全員同じ場所に到着しますからご安心下さいねっ。」

 説明しているのに、
 「あ〜、××さん。離れちゃダメよ。こっち乗りなさいっ!」
 出発しかかってる船をまたぎます。見ていてこっちがヒヤヒヤします。で、もうこっちの船はこれ以上乗れないって説明してるのに、ドカドカ乗ってきます。説明聞かないお年寄り、世界最強かも。

 見ざる聞かざる言いっ放しのお年寄り

 

11月4日(火) 対戦相手:小旅行
日光&鬼怒川
 朝一番から日光に来ています。今回なぜ、日光に来ているかと言うと、実は母親が還暦を迎えまして、その還暦祝いで旅行をプレゼントした訳です。
 ライブまで一ヶ月を切って旅行なんぞしている余裕は無いのでしょうが、還暦は今年限りですからね。まぁ、普段出来ない親孝行っちゅう訳です。
 だから、ライブもしっかりやるし、親孝行もしっかりやる!思えば、高校球児はピッチャーもやって4番も打ってですから、オレに出来ない訳がないっ!やればできる子の本領発揮です。


 日光と言えば“ゆば”が有名です。だから、街を歩くとなんでもかんでも“ゆば”づくしです。ゆばそば。ゆば丼。湯婆ーば。…チッ!

                     
                       このダジャレが「いまいち」?

 いろは坂をバスで上り、“自殺の名所?”華厳の滝に。滝j界隈には大自然のお客様がいらしていてこんな看板も。

                       
              「日光の猿は食べ物やビニールを手に持っていると噛み付いたり引っ掻いたりします。」

 滝が見えるベストポイントに、お猿の親子5〜6匹が出没し、観光客(特に若い女の子達)はパニックです。すると、警備のおじさんが登場し、片手にエアガンを構え、お猿目掛けて
 「スパパパパンッ!」
 連射しました。

 お猿さん一家は一目散に逃げていきましたが、人の目を盗んで活動する霊長類猿科と、それを阻止し人間様の生活を守る霊長類ヒト科の闘いを垣間見ました。

 華厳の滝からバス停を挟んで反対側には「中禅寺湖」があります。スワンやヘリコプター、木製のボートが穏やかな陽気の中、
 「あっ!水かかっちゃった。」「ゴメンよ。」「も〜、ダーリンったらっ。」「アハハハッ。」なカップルを運んでいきます。

                    
                         スワン、こき使われボロボロです。可哀相。

 いろは坂を下って(バスの中、爆睡して景色なんか見る暇無しっ!)、電車で鬼怒川に移動。すっかり日も暮れてホテルに到着し、夕食までの間に、温泉を堪能しました。

 内湯を味わい、薄暗い露天風呂に移動した時、目の端に人影が。旅館のおばちゃんでした。こちとら、すっぽんぽんですよ。おばちゃんは静かにお湯の脇に座って、棒で何かを測定していました。

 オレ様の長さを測るの?

 お湯の深さなのか成分なのか解りませんが、しっかり把握して、堂々とその場を後にしていきました。別にナニの長さとかには興味ないのね。

 夜8時半には眠りに落ちてたね。旅はまだまだ続きます。


11月3日(文化の日) 対戦相手:笑い
中央大学・白門祭
 大学の学祭でパフォーマンスするのは初めての経験です。わっくわくします。でも、雨?

 白門祭の今年のテーマは『常笑気流』。良いテーマです。笑いは人類を助けるとクラーク博士は言ったとか言わないとか。あ、たぶん言ってません。しかもクラーク、関係ねぇし。

 色々な催し物がある中で、今日、3日のメインはグラビアアイドル「MEGUMI」さんがご来校。写真撮影ありだそうですが、まさか、水着?しかもチケットがタダ!(太っ腹ならぬ太っ乳。)時間があったら絶対見に行ったのに…。

 サブの出し物は“元祖お笑いバトル”。色んな若手お笑いさんが観客の投票で決勝を勝ち抜くという企画ですが、もらったパンフレット見ても…誰一人知らない…。
 まあ、それ言っちゃあ、「エディー」なんつー名前も知られていない訳ですから、立場は一緒ですね。お互い頑張って“笑い”取りましょうね、みなさん。

 当初、野外ステージでの予定だったイベントも早々に校舎内に切り替わり、ボク含め3組のパフォーマーさん達は5号館1階のロビーで演技。よっしゃ、MEGUMIさんに負けない様、ゆっさゆっさしますよ。ボクの場合、お腹の肉ですけど。

 30分の演技ですが、今回のテーマ“笑”に相応しくいっぱい笑いを取りました。冷めた笑いに乾いた笑い、あと、鼻で笑う笑いとかね。

 一応、投げ銭OKと言う事でしたが、投げ銭の口上を述べても、ひとりとして財布に手を掛けるそぶりがありません。たぶん見慣れてないんでしょう。そして、MEGUMIさんのコーナーがタダなのに、なんで大道芸に金出すの?そんな空気も漂ってまして、ライブのチラシをバラ巻き、早々に退散しました。

 30分1ステージ 600円の投げ銭 笑うしかないね。


11月2日(日) 対戦相手:人見知り
大宮
 大宮の式場でのピエロパフォーマンス。2ヶ月ぶりです、ココ。

 披露宴に出席されるお客さん、出席してこれから2次会や帰宅しようとするお客さん、そして、これから式を挙げようかな?と下見に来るお客さんに対してのパフォーマンスです。

 下見のカップルに、かわいらしいバルーンで作ったオブジェを作ったり、ジャグリングを見せたりしていると、横にベビーカーを押したおばあちゃんが立っていました。ベビーカーにはまだ1歳くらいでしょうか?お子さんが座っています。そして、カップルにプレゼントしたバルーンをじーーっと見ています。無言のプレッシャーです。

 しばらくの無言の後、先に動いたのはおばあちゃんでした。
 「『私も欲しいよ〜』って。お兄ちゃんに『欲しいよ〜』って言ってごらん。」
 お子さん「・・・・。」

 この子、たぶんまだ喋れないんじゃないでしょうか?おばあちゃん。わかってますよ。ヒシヒシと視線を感じますから。お子さんのじゃなくて、おばあちゃんの視線をね。

 1本で出来る簡単なモノを作ってプレゼントしました。おそらく、お子さんにはそれが何で、ボクが誰で、今何が起こっているかは理解できていないでしょう。14年後にもう一度会いたいね。

 バルーンを貰ってもノーリアクションのお子さんを見て、おばあちゃん一言、
 「この子、人見知りするもんですから…。」

 正確には“ピエロ見知り”ですね。


11月1日(土) 対戦相手:中国訛り
亀戸・サンストリート
 午後、サンストリートで打ち合わせ。ここにはステージがあって、アマチュアバンドのライブやキャラクターショー、そしてパフォーマーが演技できる空間があります。

 今日の出し物は『中国雑技団』。
 MCのおじさんと演技者2名の3人編成です。演技する2名は2ヶ月前に来日したばかりだそうで、日本語が全く喋れない様子。だから進行はMCのおじさんが、絵に書いたような“中国人の喋る日本語”で進めていきます。微妙に、細かい助詞の使い方が間違っていたりします。

 拍手をお客さんに求める口上では、
 「この人(演技者の事)、拍手無いと、力出ない。そういう指導だ!」
 そういう指導をなさっているんですねぇ。

 椅子を高く積み上げてその上で演技する技の時の注意事項では、
 「この芸、とっても危険。だからこのロープの中に絶対入らないように。おとーさん、おかーさん、子供押さえてて。おじーさん、おばーさん、子供、押さえつけてて。」
 押さえつけるのはどうなんでしょう?そんな力無いし。

                 
                 こんな事をしています。どんな場所で演ってるかというと…

                   
                       どっひゃ〜!!高すぎっ!晋作。

 ロープの中には入りませんでしたが、緊張の一瞬の前に、ひとりの子供が席を立ちました。MCのおじさんが、

 「ぼーや、座っててね。」

 女の子でした。

 4000年の歴史と覚えて間もない日本語