ロッカールーム

バックホームッ!

過去の試合内容
12.1〜12.15


12月15日(月) 対戦相手:習字
お隣さん
 わがアパートのお隣りさんは一軒家です。この時期、控えめながらもクリスマスの電飾が彩られていて、外から見ただけでも幸せそうな家庭が垣間見えます。

 時々、エレクトーンなんかが聞こえてきたりしてね。そして、たまに音を外したりしてね。何度も同じ場所で間違えたりしてね。うん、幸せだね。

 家を出ようとして、ふとお隣さんの2階の窓を見ると、普段はアルミサッシのシャッターが降りているのですが、今日はシャッターが開いていて窓ガラスが見てとれます。勿論、窓は閉まっているので中は見えませんが、窓ガラスに一枚の紙が張ってあるのはこちらからでもしっかり解ります。どうやら、習字のようです。でっかく

 努力

 そして、その横に「八月十四日 木曜日」

 なんでしょう?夏休みの課題に習字ですか?それとも、終戦記念日直前に、何か“努力”を怠る事を仕出かして、

 「うえ〜ん、お母さん、ごめんよぉ。オイラ(orアタイ)これからしっかり“努力”するからさぁ。」

 ってな具合でガシッっと書いて(書かされて)バシッっと張った(張らされた)んでしょうか?

 “努力”…とっても良い言葉です。でも努力する為の努力とかだと、ちょっと疲れちゃいますよ。

 努力を努力と思わない努力も必要かな?


12月14日(討ち入りの日) 対戦相手:マジック
つくば市
 昨日に続いて、常磐線の旅。土浦よりも東京寄りの『ひたち野うしく駅』で下車。昨日土浦で泊まればよかったのにね。宿泊費、出ないから帰りました。そしてまた来ました。

 商工会の方が駅までお出迎え。車に乗せてもらう際に、
 「荷物がゴチャゴチャしててすいません。」
 「夜逃げでもされるんですか?」
 初対面の方にそんなつっこみは入れられません。

 聞くと、この方、昨夜大洪水にあったそうです。アパートの上が水道出しっぱなしで、家財道具一式水浸しにあったらしく、服とわずかに被害を免れた持ち物を車に積んでいました。そんな大変な時に、商工会主宰のクリスマスパーティの準備だなんだで、運転中も泣きそうな顔になってましたね。

 会場となるホテルに着いて、その方は姿を消しました。たぶん、部屋の片付けに帰ったんでしょう。代わりの主催者さんに控え室まで通されると、

                         
                           『マジシャン御控室』??

 しかも、進行表に目を通すと
 15時15分  手品師

 完全にマジシャン扱いです。そんな職業やったこと無いんですけど。出し物変更する?例えば、振り子打法を矯正せずに、名前を片仮名で“イチロー”と登録してファンを増やす『仰木マジック』とか。歩道橋の上から一万円札をバラ巻き、男同士でキスをする『いけないルージュマジック』とか。

 そもそも代理店から送られてきた進行表には『クラウン・エディー パフォーマンスショー』と書いてあります。クラウンという言葉、わからない方の為に説明しますと、面白おかしいピエロの事をクラウンと呼ぶのですよ。(確か、この説明であっているはず…。)

 でも、いまいちメジャーな言葉じゃないですよね。で、どこをどう経由したか解りませんがクラウン→マジシャンになってしまいました。“ン”しか合ってないけど。

 いつもと代わらない、ありのままのエディーさんを披露。本番前に司会者さんが、
 「ここで盛り上がるも盛り下がるもエディーさんに掛かっています。」
 というプレッシャーを見事跳ね除け、演りきりました。いつもより多めにマジックも入れてね。

 30分 1ステージ 移動時間の方が長いね。


12月13日(土) 対戦相手:閉店セール
土浦
 日暮里から常磐線に乗り換えて、終点の土浦まで。1時間ちょいの小旅行です。

 今月初のピエリング。とある企業のパーティが夜から。早めに行って探索しましょう。

 土浦で降りてまず驚いたのは、女子高生のスカートの短さ。膝上25cm(推定)。超マイクロミニですよ。まさしくギリギリガールズですな。可愛いとか似合ってるとかは別として、この寒い中、勝負掛けてます。おっちゃんには、そんなマイクロミニは履けません。履いた時点で、即逮捕ですけど。

 土浦駅の西口はヨーカドー、そしてマルイ、聞いたことのないウイングなどショッピングの宝庫。かたや東口は…なんにも無え。よしっ、西口攻略!

 ヨーカドーよりも背の低いマルイの窓には、
 「37年間ありがとう。閉店セール」
 37年ですかぁ?俺より年上じゃん!じゃあ早速入ってみましょう。

 建物が昔の作りですよ。エスカレーターは一人が立つと追い越し出来ない狭さ。入っているショップは都内のものと変わりないんですが…安くないよねぇ。セールなの、本当に?
 ざっと見て、欲しい物も無く、6階からいざ降りようとして気付きました。

 下りのエスカレーターが無いっ!もちろんエレベーターもな。

 仕事の荷物(結構重いです)を担ぎながら、階段をコツコツ下りて行きました。

 近くの霞ヶ浦ではコイヘルペスが大発生!閉店の理由もコイヘルペス?


12月12日(金) 対戦相手:サタデーナイトフィーバー
山手線
 初台で芝居を見て、新宿で飲んで、ホタルの光に追い出され帰宅の途についた午前0時過ぎ。山手線はめっちゃ混みです。

 朝の通勤ラッシュのあまり経験しないんですが、夜の酔っ払いピープルラッシュもあまり経験してないワタクシにとって、たかが4駅、されど4駅。長く感じましたね。

 まず、電車に乗り込むと、ほぼ全員酒臭い。男も女も老いも若いも。加えて、必ずひとりは口臭のきっつい人がいます。しかも暖房&お酒の発汗作用で熱気ムンムン。不快指数と乗車率は200%SOかもね…。

 眼鏡かけたおじさんなんか、眼鏡が曇りまくってハンズで売っている、“どこを見ているかわからない眼鏡”になってますよ。

 普段、電車に乗るときにはドア付近を避けて奥まで入り込むのが混雑回避の常套手段なんですが、さすがに奥まで行ってもぎゅうぎゅうです。つり革に掴まろうとしても掴まるつり革が無いんですよ。しかも、運転手が下手なんだな。急発進、急ブレーキで車内は水面に揺れるコンブのよう。あっちにユラユラ、こっちにユラユラ。

 こんな時、変に踏ん張ってはダメですね。「俺が支えてやろう!この乗客と日本経済をっ!」って人ほど損してます。しっかりと網棚の下の鉄パイプを掴んでいたサラリーマン、

 「ウグッ!」

 変な呻き声、あげてました。その、鉄パイプを握っていた手の甲に、ボールペンでメモが…。

 298

 肉屋さん?


12月11日(木) 対戦相手:品不足
各種コンビニ&スーパー
 今日は夕方から『呉羽化学工業』さんのパーティです。パフォーマンス&抽選会の司会。抽選会なんていったら僕の引く札によってお客さんの明暗が分かれるわけですよ。神にも悪魔にもなれる瞬間。グヘヘヘヘ!

 事前に打ち合わせ表をいただいて、しっかり策を練っていきます。まずはHPで情報収集。すると、代表取締役の顔写真があるではないですか。これを使わない手はないっ!すぐさま葉書にプリントアウト。

 そして、HPを見ていくと、代表的な商品が「クレラップ」。そして、「キチントさんシリーズ」。うん、これも使えます。しっかり下調べする私もキチントさんですな。

 パフォーマンスか抽選会で使うかは現場で考えるとして、行きに「クレラップ」を買って行こう。そして、ギャグに使おう。ここまでの計算は完璧でした。

 駅に向かう途中、コンビニ4軒、スーパー3軒を覗きましたが…クレラップが無いっ!置いてあるのはサ○ンラップばかり。なんで?
 まあ、置いてないと言う事は、それだけ、売れているという事なんでしょう。(ヨイショッ!)つまり、池袋の殆どの家庭でクレラップが使われているんでしょうねぇ。

 新宿で降りて、京王プラザホテルに向かうまでのコンビニ&薬局全て寄り道しましたが、ここでも売れ行き順調で、全然見つかりません。ほえ〜、諦めるしかないの?

 入り時間まであと10分。最後のあがきで新宿西口の大きな薬局に行くと、ありました!天の助け。105円払って購入できました、汗ダクになりながらね。ヨシッ!仕事の8割は終わりました。

 パフォーマンスは順調。お客さんも温かくて、そしてコチラはいつものように汗ダクpart2。お手伝いして貰ったお客さんに汗を拭いてもらったり、コップにビールをついでもらったり、何しに行ってんだ?オレ。そのお客さんに、代表取締役の顔写真入り年賀状(しかもひつじどし使用)をプレゼント。がっちり掴めました。

 抽選会は会社側が用意した商品が17本。さくさく進めてラスト1本という所で、満を持してエディー賞の登場!汗と汗の結晶のクレラップ。レンジでの使用は勿論、お腹に巻けばダイエットにも使えます。こちらも大喜びしてもらいました。

 最後にエディーさんを囲んで記念撮影。結婚式の集合写真のように3段の列になり、センターは…おれ?いいんですか?こんなんで?ハイ、チーズ。

 また来年…と言わず、新年会、花見、暑気払い、月見、クリスマスといかがでしょう?同じネタですけどね。

 いや〜、楽しい仕事でしたよ。自分が一番楽しめて、GOODJOB!


12月10日(水) 対戦相手:落書き
豊島区役所
 深刻ですよね。この先の年金問題。みなさんはどうお考えですか?

 保険やら年金やら、なんだか良く解らない(ってか、読め!)書類がきまして、区役所に行きました。

 用紙を書き込む台に向かい、備え付けのボールペンを手にしてフト台を見ると、台の上の透明で少し柔らかいシートに色んな落書きがあるのに気付きました。

 まず、『豊』という字が何個も。おそらく、豊島区の豊がわからなくて何度も書いたようです。
 次に『次』という字なんでしょうが、さんずいに「欠」…。読めない。というより、見たことない、そんな字。
 
 極めつけは、

 こんわすわば

 なんじゃ?暗号かぁ?全部平仮名ってのが、とっても不気味です。書類書き込むより解読に時間とパワー使ってます。じっくり目を凝らして見ると、

 でんわすれば

 ハハーン。そうも読めますなぁ。そして、この文から少し離れた所に次の文章が。

 なんでもわかるでんわばんごうおしえてあげる

 繋がりました。謎は全て解けたっ!名探偵コナンもじっちゃんの名にかけて家政婦はなんじゃこりゃ〜!で一件落着。あー、すっきりした。

 でも、肝心の電話番号が書いてないんですけど…。

 うぉぉぉぉ、迷宮入り。


12月9日(火) 対戦相手:なんで屋
津田沼駅前
 夜から津田沼で打ち合わせです。今まで行った事のない場所に行くとワクワクします。ここはどんな街?

 総武線で乗り継ぎのりつぎして、620円掛かって降り立った津田沼は…でっけぇ!正直、ナメてました。なんじゃこの規模?パルコがドドーンとそびえ立ち(都心のパルコよりも低いです。)、マルイやダイエー、ヨーカドー、文化ホールなど巨大な建物が立ち並びます。
 しかも駅界隈の地図をみてビックリ。“習志野市”だったのね、ココ。てっきり津田沼市なのかと思ってました。

 もっと猟師町だと思ってた。(スイマセン、僕の中では千葉県の東部はすべて猟師町のイメージでした。)待ち合わせの一時間前に行って、町を探索しようとしましたが、あまりの大きさにどこから手を付けて良いか解らず、あっちをフラフラこっちをフラフラしている間に、待ち合わせ時間。結局、何処も探検できませんでした。

             
       見え辛いですが、津田沼駅前の銅像。満月を見上げています。その姿(右)は、“モロ出し”です。

 唯一見たのが、駅前の広場に椅子とシートを敷き、『お答えさがします』の看板を出した人達。大道芸?

 近寄って見ると看板には、

 なんで屋 200円

 道行く人の疑問に、なんでも答えましょう!というコンセプトのようです。例題が書いてあって、

 戦争がなくならないの なんでだろう
 女子高生のスカートが短いの なんでだろう
 恋をすると心がキュンとなるの なんでだろう

 など、硬軟取り揃えて答えてくれそうです。赤青のジャージでもないし、ギターも持ってないけどね。時間と小銭が無くてお相手してもらえなかったのですが、結構盛況で、人だかりが出来ていました。

 今度、訪れた時に聞いてみようかな。

 「GET’S!」が流行語大賞取れなかったの なんでだろう


12月8日(月) 対戦相手:MAILER−DAEMON
携帯
 友人から、
 「迷惑メールが多い為、携帯のアドレスを変更しました。登録お願いします。」
 とのメール。

 そっかぁ、そんなに多かったんだぁ。ちなみにボクの所には迷惑メール、全く来ません。なぜなら、PHSだから。

 せっかくお知らせしてくれたのだから、しっかりと返しましょう。勿論、ギャグ入りで。

 「題名:末承諾広告 本文:了解しました。登録しましたよ。」そして返信。

 すると、すぐさまメールが。表題には、
 MAILER−DAEMON
 その後英語でツラツラと文が書かれてました。読めるんです。意味はわかりませんが。でも、どうやら察するに、題名の部分が迷惑メール対策に引っ掛かったようです。

 ボクが入れた題名は、「“末”承諾広告」ですよ。“末広がり”の“末”であって、未承諾の“未”じゃないんですよ。ギャグわかってないよねぇ、NTTも。それとも、ギャグが面白くなくて返って来た?

 「末承諾広告?」と題名を入れて再度送信。すかさずピリリリリッ!そしてMAILER−DAEMONの文字が。まだダメですかぁ?NTTさんっ。

 「末承諾広告?みたいな?系?なんちゃって☆」と入れようと思いましたが、まずは普通に、

 「題名:エディーです。 本文:了解しました。登録しましたよ。」
 で送信。その後、何の返信も無く、無事用件だけは届いたようでした。

 今日の通算メール数 上の件、併せても5件。迷惑メールでいいから届かないかなぁ。


12月7日(日) 対戦相手:菓子パン
舞浜
 今日もまた披露宴での出演です。13時半開始の披露宴。って事は、12時半からリハーサル。って事は12時には入ってなくては…。

 この時間の仕事だと、ひとつ問題が出てきます。

 ご飯、いつ食うよ?

 朝の食物が胃に残っているためリハ前には食べられません。そして、リハが終わっても胃にはまだ重さがあります。本番が始まると、胃は軽くなってきましたが、衣装を身にまとっている為、食べれません。衣装を汚してしまうと星の数の小言と始末書が待っています。

 本番中、唯一衣装を脱げる時間。どうするよ?ここで、パンとか食べとく?でもあと30分我慢したら仕事終わりだし…。
 禁煙の休憩室にあるパンの自動販売機の前を行ったり来たり。どうしよう?まあ、買わないまでも、今日のパンのラインナップを確認しておきましょうか。

 マヨネーズソーセージ。大きなメンチカツ。重いっす。当然買いません。
 ミックスナッツ。こんなん誰が食べるんじゃ?
 そんな中、一際目を引いたのが、

 ヤマザキ パイ風ジャム&チーズパン

 ジャムとチーズのコラボレーション?袋には苺と、「トムとジェリー」のジェリーが大好きだった穴の開いた円錐形のチーズの絵。カマンベールと生の苺??

 これは買わない訳にはいかない。つまり買う。食べませんけど、買いました。

 で、仕事も終わり、社員食堂でA定食を食べて、お帰りなさ〜い。バッグから洗濯物や書類を出していると、あ!すっかり忘れていた。出てきました、ジャム&チーズパン。こんなん買ったんだった。そして今、食べました。

 120円 お味は……うめえっ!


12月6日(土) 対戦相手:キン肉マン
イクスピアリ
 街はクリスマスカラーで染まっています。舞浜の現場に行く途中のイクスピアリにも、ツリーをはじめ、様々なデコレーションがクリスマスの到来を感じさせます。

 曇りなのにかなりの人出で、過ぎ行く人はレジャーを満喫しています。そして手にはショッピングの証として、やはりクリスマスカラーで彩られた包みを手にしています。

 カフェの前で行き交う人を眺めていると、小さな女の子が、白の身体に金の服を着た、これまたクリスマスバージョンの“クマのプーさん”のぬいぐるみを両手でしっかり抱きしめでヨチヨチ歩いてきます。
 プーさんの首元にはタグが付いていますが、すぐそばにいるお父さんの持っている袋からするに、ちゃんとお店で買って外で女の子に手渡した事が伺えます。

 女の子、最初は“抱っこ”していましたが、持つのに疲れてきたのか、プーさんの足を肩に担ぎ、肩車の態勢に入りました。でも普通の肩車と違うのは、女の子が前を向いているのに対し、プーさんは後ろを向いています。

 肩車にも疲れたのでしょう。女の子、プーさんの両足をがっちりホールドして、そのまま地面に叩き付ける格好でブルンブルン上下に振り出しました。危うし、プーさん!

 そう、この形は『キン肉マン』の必殺技「キン肉ドライバー」ではありませんか。キン肉ドライバーの写真は版権等の都合で載せられませんが、まさか…こんな小さな子が…、キン肉マンでさえ血のにじむような特訓の末、身に付けたと言うのに、いとも簡単にマスターしてしまうとは…。末恐ろしい…。

 せっかくの白が台無しさっ。


12月5日(金) 対戦相手:350メートル
川越街道
 ライブが終わってゆっくりテレビを見よう、録り溜めしておいたビデオを見よう、そう意気込んでいましたが、テレビが言う事を聞いてくれません。沈黙が何日も続いたので満を持して、というか郷ひろみの『言えないよ』の曲で踊って郷を煮やして、買いに行きました。

 ドンキホーテで一番安いテレビ(21型、日立製、17800円)を購入。で、店員さんに聞きました。

 「これ、配送してもらうとどれくらいかかります?」
 「料金は無料なんですけど、日にちは…配送業者に頼んでいる為週明けですかねぇ。」

 困ります。今すぐテレビ見たいんです。明らかに困った顔をしてたんでしょうねぇ。店員さんが、

 「タクシーの所まで運びますよ。」
 そうか、その手があったかぁ。タクシーを使っても初乗り660円で絶対に着きます。オッケー、その案いただき。じゃあ、店員さん、外まで運んでね。

 店内は台車で、そして、店の外10メートルは手持ちで運ぶ店員さんに聞きました。

 「重いっすか?」
 「エエ、重いです。」
 「ちょっと、持ってイイです?」
 なんだよ、全然持てるじゃん。お兄さん、ごっつい身体してるのに情けないなぁ。まあ、それももうちょっとの辛抱だからね。

 待っても待ってもタクシーが来ません。夕方川越街道が混雑してる中、見つかるタクシーは殆ど乗車中。そこで、店員さんに一大決心を告げました。

 「ここでイイですよ。持って帰りますから。」

 寒い中、立たされていた店員さん、ホッとした様子で店内に戻りました。タクシーは相変わらずの状態なので箱をガッチリ担いで歩き出す事15メートル。

 やっぱ、無理!!タクシー捕まえよっ!

 重いよ、うん。店員さんの言う事に間違いありませんでした。一瞬なら持てるけど、持続は厳しいわ。しばらく待ってタクシー乗っちゃおう。うん、そうしよう。早い方向転換!これがボクの良さです。

 止まったタクシーは個人タクシー。運転手さんに後ろのトランクを開けてもらおうと合図すると、
 「入るかなぁ?」
 やらなきゃわかんねぇだろう?ちなみに、オレ様、やればできる子だかんね。で、入れようとすると…

 入りましぇーん!トランク閉まりましぇーん!じゃあ、座席に…。これまた入んない…。箱、デカ過ぎっ!!

 タクシーの運ちゃん、苦笑してました。ああ、わかったよ。やってやるさ。運んじゃろうさぁ。

 350メートルを何回も休憩しながら運びました。腕の筋肉パンパンです。箱を支えておく為に使った太ももの付け根が、アザで真っ赤になってます。そして、ライブでも大汗かきましたが、今期一番寒い日にポタポタ汗が滝のように流れました。

 テレビ見るって、意外と大変な作業なのね。


12月4日(木) 対戦相手:祭りの後2
西村柔道整骨院
 部屋も片付かないまま、今日は身体のメンテナンスです。

 朝イチで行ったら、先生が
 「秘密兵器が入ったんだよ。」
 不適な笑みを浮かべています。

 「酸素。酸素なんだよ。」
 「吸うんですか?」
 「違うよ。あれ、見てみぃ。」

 寝転がった人をすっぽり覆うカプセルみたいな機材が部屋の奥にデデーンと置かれています。聞くと、原理は解りませんが身体中に酸素を送り込むマシーンだそうな。体内の酸素の量を増やす事によって、自己回復力がアップするんですって。

 「もともとアレは軍事用に作られてな。怪我した兵士たちをアレに入れて運んだらしいんだよ。今ではスポーツ選手でもリハビリに使ってて…」

 先生、説明に力入ってますが、この間施術中。ふくらはぎを掴む手にも力入ってます。
 「ええ、ええ。グフッ!」
 相槌打とうにも痛くて声が挙げれません。ライブの件を伝え、クタクタの身体をフルコースでお願いしたので、施術終了後はいつも以上にヘロヘロでした。

 酸素マシーン、やりたかったなぁ。でも予約でいっぱい。今度はまとめてやってもらおうっと。


12月3日(水) 対戦相手:祭りの後
6畳と4畳半の部屋
 ライブ終了の余韻に浸る間もなく、我が家では“お片付け”という現実が待っています。

 洗濯機を2回まわして衣装の洗濯。1回じゃ納まらない洗濯の量でした。全部押し込んだら脱水の途中で洗濯機が、
 「ガチガチガチッ!」
 変な音を立て始めたので緊急停止して、多すぎる内容物を取り出しました。横着しすぎました。Yシャツの手首を止めるボタンが洗濯槽の中で引っ掛かって、手首の部分真っ黒。この汚れ、落ちるかなぁ?

 使ったスーツ系は全部クリーニング屋さんに直行。クリーニング屋のおかみさんは僕の顔を見るや否や、
 「あら、佐藤さんね。」
 すっげえ記憶力です。そんなにココ使わないのに。領収書をお願いしたら、
 「あいよっ!」
 金額書かずに、一枚をベリッ!ありがとうございます。肝っ玉かあさんですな。

 続いて皆様から頂いた差し入れとの格闘。生ものは今日中に食べなくては…。ですから、朝からロールケーキや和菓子、果物、クッキー。子供のような食生活。

 紙の書類関係は写したり、整頓したり、計算したり、クリップで留めたり。ライブ前も時間の無さを実感しましたが、整頓にも時間が掛かりまくってます。どうする?この散らかり方。

 今日はここまでにするか?で、寝るスペースが…!!


12月2日(楽日) 対戦相手:感謝の気持ち
新宿・パンプルムス
 ワンマンショー『やればできる子』無事終了いたしました。御来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。

 皆さんの笑顔と、拍手と、時間と、入場料と、差し入れと、握手を。そして、諸先輩方のアドバイスを重く、深く受け止め、また懲りずに演りたいと思います。

 そして、ご協力いただきましたスタッフの皆さん。また宜しくお願いいたします。懲りずにお付き合いして下さい。

 本当に、ほんとうにありがとうございました。


12月1日(映画の日) 対戦相手:セールスマン
新宿・パンプルムス
 いよいよワンマンショー当日です。

 朝から新宿・パンプルムスに入り、仕込みです。照明さん、音響さん、舞台さんがコツコツと舞台作りをしている中、ひとりの男性が入ってきました。どなたか、対応して…皆さんお忙しいですね、はい、僕が行きましょう。

 スーツに身を包んだその男性は、すんげえ笑顔してます。
 「こんにちは。」
 何じゃ?この人。

 「今、この辺りを回らせていただいてるんですけども、こんなモノをお持ちしました。」

 見ると、カッターナイフやピンセット、アタッチメント方式で先端が16個も取り替えられるドライバーのツールセットでした。

 「通常3000円するんですけど、今サービス期間中で、1000円なんですよ。」
 「いえ、ここにいる人達、全員プロですから、皆、使い慣れたモノ持ってますから。」
 「そうですよね。でも、今ならコレとコレをお付けしましょう。」

 出されたのは、電卓付きの卓上時計と懐中電灯付きの十徳ナイフ。うぉぉぉっ!男心を微妙にくすぐるメカアイテムの数々。これだけ揃って1000円っすか?買いましょ。

 男性が帰った後に、冷静になって考えました。
 この男性は、パンプルムスでライブがある度に、ここに営業に来ているんだろうか?舞台→道具が必要→売れるという構図が出来ているのだろうか?

 だいたい、こんなアイテムを新宿という場所で、剥き出しでぶら下げていたら『ピッキング防止法』で即逮捕ですよ。

 舞台が整い、リハーサルの最中、真っ暗な舞台袖を照らすために、十徳ナイフに装備されている懐中電灯を早速使用することに。カチッ!

 暗すぎて使えねぇ。

 半年後、ここでライブ演るとしたら、また来るのかな?