ロッカールーム

バックホームッ!

過去の試合内容
2.15〜2.29


2月29日(日) 対戦相手:涙
餃子の街
 宇都宮の式場でピエロ出演です。鈍行で2時間掛けて、JR宇都宮駅からタクシーで20分のレストランウエディングのこの会場は、都なりに竹林が生い茂り、和と洋、新しさと古風さが調和した素晴らしい建物です。

 プロデューサーさんに、事前の情報として、この会場の特徴や土地柄を聞いてみると、

 「北の人達はね、おとなしくて最初は人見知りするよ。一度受け入れてくれると温かいんだけどね。」

 その通りでした。迎賓の際、人形振りで驚かせようとじっと止まっていても、皆さん、気にも停めません。手を振ろうが微笑みかけようが、見事なまでの社交辞令。明らかに距離取っています。

 そんな中、本物の笑顔で接してくれたのは、新婦の友人。受付を担当していた着物の似合う女性です。何をするにも声を出して笑ってくれ、「かわいい☆」の連発です。決めたっ、この人の為だけに頑張ろう!そう心に決めたのでした。

 中座中のパフォーマンスも終わり、お色直し再入場のエスコートもして、出演回数が増えるたび、徐々にお客さんの心は開かれていきました。

 デザートサービスの時に、個々のテーブルを回ってバルーンを作っていると先程の女性の卓に到着。
 「あなたです、僕の気持ちを楽にしてくれたのは。本当は真っ先にここに来て、そしてあなたに僕の気持ちを伝えたかったのさ。ハートのバルーン、これが僕の気持ちです。」

 なんて妄想特急はスティーブンセガールにも止めることは出来ません。しかし、ぐっと押さえて「何を作りましょう?」すると、その女性は、

 「うちの子供のために、かわいいヤツをひとつ。」

 子供ぉぉぉ?終わった。淡い恋心は一瞬にして崩れ去り、仮面の下の涙をグッと飲み込んで何事も無く道化を演じきりました。

 ピエロがなぜ『悲しい道化』なのか、わかった気がするよ。


2月28日(土) 対戦相手:先方プロ司会
大宮
 大宮の式場でグリーティングピエロの日。

 1日最大7件まで挙げられるこの式場も今日は3件のみ。それでも7回の出演って、一回目の9:15分にゃ誰もいませんて。

 会場案内のバイトの女の子達が持つ用紙。これには、○○家の出席者が何名だとか、マイクロバスが何台とか細かい情報が記されています。そこに、

 先方プロ司会

 普通、披露宴の司会者は会場専属なのですが、たまに新郎新婦側で用意する事があります。時に、全く素人の友人だったり、どこかでかじりました、みたいな人だったり。

 3回目の出演の時、その“先方プロ司会”さんはやって来ました。な・な・なんと、

                          

 山本文郎さん。うおおぉぉ、ブンさんだよっ!

 息子さん夫婦(成人済み)とお孫さん(小学生?)を引き連れ、正面入口から堂々と入場です。オープンカフェで原稿に目を通し、これからの真剣勝負に向かうプロの顔をしています。

 お孫さん2人は待ち時間が退屈なのか、ピエロに興味を示しますが、僕の興味はブンさんに行っています。それでも近寄れないオーラを出してるブンさん。ようやく原稿のチェックが終わったのか、息子さんやお孫さん達とご歓談。よしっ、チャーンス。お孫さん達、風船はいかがですか?

 風船を手にしたお孫さんを笑顔で見つめるブンさん。控え室に引っ込む時にお孫さんに手を振ると、ブンさんも気さくに手を振ってくれたさぁ。

 よっしゃ、なんか“勝った”気分だね。


2月27日(金) 対戦相手:いないよ
 今日は誰とも闘いませんでした。

 平和な一日だった。こんな日もあるね。うん。


2月26日(2・26事件のあった日) 対戦相手:喫茶店
渋谷
 4月に、とある労働組合の会合でパフォーマンスを演る事になりまして、夕方、代理店さんとの打ち合わせで渋谷・東急ハンズ前のルノアールに。

 普段ルノアーらないので、じっくり見てみてビックリ(韻を踏んでます)。世のサラリーマンorビジネスマンの為のサービスがいっぱいなんですよ。例えば、

 携帯電話の充電器貸します。30分無料。勿論、電源(コンセントも)。

 レジの前に置かれたポップには、「充電器は返して下さい。」とあります。持って帰る人も多いんでしょう。でも、わたしゃPHS、使えないんだよ、このタイプではね。あと、コピー機があります。白黒専用で、1枚10円です。

 ちなみに店内は、おっさんばっかり。いかにも業界人の打ち合わせ、もあれば、ガーガー寝てる人も。お店の守備範囲の広さに驚きました。

 打ち合わせも終わり、夜のマイムまで時間があります。そこで、穴場のスタンドカフェに。東急の裏手にあるんですけど、いつ行っても人が少ないのが魅力的です。そして、店員のおネーちゃんが痛いのも魅力的なんですね。

 ここは前払い制です。アイスコーヒー(230円)を頼んで500円玉を出すと、おネーちゃん、電卓を弾き出しました。1回計算して、もう一度『AC』ボタンを押して計算し出しました。わからんかぁ?5−2で3になってその下の位で3引いてるからそこが2になって…。算数レベルだって。

 もちろんこんなお嬢様ですから、日本語の使い方も危なっかしいです。ジャーマンドッグ頼んだお客さんに、出来上がりを告げる時、普通、「ジャーマンドッグお待ちのお客様ぁ」でしょ?ところが、この子、

 「ジャーマンドッグですっ。」

 そりゃそうでしょう。ジャーマン頼んだんだから。ってか、作ったのアナタだし。しかもレジ打ち以外の時は、カウンターの向こう(本人たちは見えないと思っているが、意外と丸見え!)で漫画読んでます。

 空いている理由は…混んでいると仕事が回らないから、と見た。


2月25日(水) 対戦相手:でんこちゃん
鶴見
 3月27・28日のステレンジャー特別版 『電気と税金のムダはやめようぜっ!(仮題)』のロケハン…つまり下見に行ってきました。台本がなーんにも浮かばないんですよ。まぁ現地見てから考えましょ。

 京浜東北線・鶴見で降りてステレンジャー司令、音響さん、照明さんと待ち合わせ。待っている間に発見した2人の女子高生のファッションは都内の洗練されたそれとは打って変って独自の文化を構築しています。

 下からご紹介しますと、スニーカー、ルーズソックス、ここまでは普通ですよ。そこから上へ上がってナマ膝、そしてジャージ。ちなみにこのジャージ、膝が見えるように膝上でバッサリ切ってあります。切り口は縫ったりしません。そして、制服のスカートが超ミニ。超ミニでもジャージでしっかりガード。上半身は普通ですが、髪の毛の色はライオンのタテガミのように栗毛色。っつうか金髪。

 なぜ膝を見せる?膝自慢選手権実施中?それともわがままな膝小僧なの?もしくは、膝が化膿して乾かしているとか。

 東口のバス停の一番乗り場からバスに揺られること20分。横浜火力発電所こと“トゥイニー・ヨコハマ”に到着。建物の入口には

          
                           横浜だから「“ジャン!”電気は大切に。」

 通常3頭身の所、4頭身でちょっぴり大人っぽくなった『でんこちゃん』がお出迎え。建物に入るとでんこちゃんグッズも買えます。

 2階のホールで色々な説明を受けて、出来る事出来ない事の確認。音響の操作は、舞台に背を向けてでしか出来ないし、照明はフェイドイン&フェイドアウトしか利きません。わっはっは〜。まぁ何とかなるか?

 台本あげるまでのリミットは2週間!


2月24日(火) 対戦相手:距離
新橋
 野毛の大道みゅーじかるですが、色々と紆余曲折がありまして、今だ詳しい事が決まっていません。もしかしたらこの企画自体が無くなってしまうかも…。詳細は今しばらくお待ち下さいね。

 で、その大道ミュージカルの発起人である関谷さんと、台本担当さん、演出さんを交えて今置かれている状況の把握とこれからの傾向と対策を立てるために、サラリーマンの聖地(メッカ)・新橋でドリンク&ミーティングです。

 夕方、新橋のSL口には、これから飲むぞっ!でも給料日前だぞっ!だから安居酒屋だぞっ!というサラリーマンさん達が噴水の前に群雄割拠し、携帯片手に待ちあわせです。

 そんな中、ストリートミュージシャンの女性。アンプと小型の電子ピアノでほんわかした声で癒し系ソングを奏でています。投げ銭を入れる容器はなく、自作のCDを置いています。周りの企業戦士たちが殆ど聞いていないせいか、一曲歌っては休憩し、そして歌いたい時に演奏し出します。

 彼女の、噴水を挟んで反対側には、トラメガを持って『自衛隊イラク派遣反対!』というノボリを立てた男性がガナリ声を上げているため、透き通る歌声も雑踏に掻き消されてしまいます。

 頑張ってね。俺たち飲んできますから。飲んだくれてきますから。

 午後10時過ぎ、千鳥足で噴水に戻ると、彼女、まだいました。さすがにこの時間ではギャラリーもめっきり減っていますが、夕刻とは違って少ないながらも、サラリーマンがしっかりと彼女の歌を聞いています。しっかりと癒されています。目を閉じて聞いています。

 でもひとりのおじさん、近いっ!近すぎるよっ。めちゃくちゃ演り辛そうですよ、彼女。

 ここで一句…というか一川柳
 タダだから 近くで聴きたい 癒しうた
 タダだけど CD買わなきゃ 近寄るな


2月23日(富士山の日だってさ) 対戦相手:007
DVD
 TSUTAYAの更新の際に貰ったタダ券が、いつまでたっても使う機会が無く、温かくなってクリーニングに出そうと思っていたダウンジャケットの胸ポケットから何ヶ月振りに発見されました。よしゃ、何借りよう?

 タダ券の使い所って考えてしまいますねぇ。せっかく1本…と思うと、何が良いか考え込んでしまいます。どうせタダなんだからパーッと何も考えないド派手なアクション物?でもせっかくだから、普段あんまり足が向かない名作?いっそプロレス?違ったジャンルからのアプローチで、アダルト?全然違ったアプローチじゃないし…。アダルトだったらお金払って借りてるし…。

 広いフロアーを行ったり来たり。いつもより倍近い時間を掛けて、考えに考えた末の結論は…

 007 ダイ・アナザー・デイ

 全然冒険してないし、オレ。無難に当てに行ってしまった、小心者のオレ。まあタダだからさ。いいじゃん、ピアスブロスナンかっちょエエし、ハルベリー素敵だし。ごちゃごちゃ言わんで見たらエエねん。はい、見ました。

 見終わった後に“ダイ・アナザー・デイ”の意味がはっきり分かりました。なーるほーどねぇ。そして、この作品の舞台となったのは、先日将軍様のお誕生日が盛大に行われた、近くて遠い国(天竺じゃないです)。

 将軍様(この作品ではなんか格好いい俳優さん)やその息子(やはりハリウッド向けに、本物の太った方とは似つかない格好いい役者さん)VS綺麗な女性をすぐに口説く諜報部員。消える車に宇宙からの熱光線。うわ〜、面白いっ!

 アメリカ主導で行われる国際政治ですが、最後にはイギリスが美味しい所を持っていってしまうのね?そんな映画でした。

 見終わった後、何も残らないのはタダで借りたからかな。


2月22日(2並び) 対戦相手:声
舞浜
 昨日に引き続き、舞浜のホテルです。しかも今日はブライダルフェアでの出演です。朝、5時に起きました。

 先月のフェアは1日6ステージ。さすがに各方面から

 「無理っ!」

 という声が上がったらしく、今回は3ステージとなりました。前回の半分…と言う事は、逆に言うと開き時間が前回の倍あるという事です。だから、1回終わって次の出番までが・・・長いっ。

 朝早くて、待ち時間が長いと、人間やる事はひとつ。そう、寝ます。

 1回寝てしまうと、次の出番の時に声が出ません。身体も冷えてしまって、声が充分出るのに、倍の準備時間を要します。経験上、分かっているはずなのですが、やっぱり寝てしまうんですな。春の暖かさが一層眠気に拍車を掛けます。

 3回目の出番前、あきらさんは直前まで寝てました。出番を迎え、着替えをし、バックヤードで待機している最中も、

 「あー、あー、うっうん。あー、えー、はっはっ。あ〜。」

 発声練習です。そんなあきらさんが出番直前に言った発声の言葉。

 「あー、あー、わーたーしーはー声が出まーす。私は声が出ま〜す。わ〜た〜し〜は〜こ〜え〜が〜出〜ま〜す〜。」

 発声と言うより、自己暗示に近いその言葉で大笑いしてしまいました。そして、その発声に時間を掛けすぎた為に、出番、出トチリました。

 睡眠と出トチリは程々にね。


2月21日(土) 対戦相手:主賓挨拶
舞浜
 披露宴での盛り上げ役ではありますが、今日のお客さんは手強かった。

 サッカーの日本代表・中田英寿の言葉を借りるならば、「格下と思っていない!」んですが、お客さんの反応が薄い…ってか、無いっ!だから0対0のままロスタイムに入って、最後にエースストライカーが決める。という苦しい展開でした。

 そんな披露宴で気になった事は…

 主賓の方の挨拶があったんですけどね(普通ありますね。)、その後出演中に、主賓の方のテーブルをふと見るとそこには、

 『上司・恩師の3分間スピーチ 立場別の実例とポイント集』
 『結婚式のあいさつとスピーチ大辞典』

 という本が2冊、一仕事終えた安心感からなのか、純白のテーブルクロスの上に放り出されています。

 主賓さん、一夜漬けならぬ、直前詰め込み??テストの直前、先生が教室に入る前に机に書き込むタイプだね。

 後ほど司会者さんに聞いたら、なんとその方、本を堂々と読み上げていたそうな。開き直りもそこまで行けば立派なものですな。出来ないものは出来ないんだよっ!

 という訳で、本来盛り上げ役の我々ですが、盛り上がったのはラスト20分間で、開き直ってしまいました。

 出来ないものは出来ないけどやればできる子?


2月20日(金) 対戦相手:ジーパン
池袋西口・LAZY
 池袋西口にあるこのカジュアルショップですが、なんと今日で閉店です。だから店内の殆どの品が格安の値札を貼られています。最近新しいの買ってないし、お腹周りもキツイし、買っちゃおうか。

 店内のスペースの7割がジーパンで埋められています。通路に面した“吊るし”はリーバイスの501しかもアメリカ産(現在は生産中止)が3900円。試着していいですかぁ?

 タグに『W34 L38』と書かれた濃い青のジーパンを手に取り、試着室に。うん、ピッタリです。まさにこれを履く為に作った体系とも言えましょう。何年か前にはW(ウエスト)30とか履けてましたが、今はねぇ。セール中で30〜32のサイズはすでに売り切れ。だからこの日のために何年も掛けてW34にした甲斐があったというものですよ。

 ウエストはぴったりなんですけどね、丈が長いんです。ズリズリ引きずってます。店員さんに、

 「すいませーん、丈直しって出来ますか?」
 「あー、今日で閉店で、ミシン片付けちゃったんですよぉ。」
 「そうですか。じゃあこちらでなんとかしますよ。」
 「こちらなんかいかがですか?L32ですけど。」

 履いてみるとジャストです。聞くと、アメリカ生産のって、足の長さまでしっかり設定して作ってあって、丈をつめるよりも色んな長さを作っておく方が面倒くさくないんだってさ。

 危なかったぁ。もう少しでせっかくのL38をザクっと切る所でしたよ。作った方としてみたら、

 「ソリャナイヨ、ジャッパニーズ。ユー達のレッグ、Very shortダカラshortナjeans買ットケヨ。ファキュッ!」

 って事ですよね。

 決してボクの脚が短いのではありません。今、日本でL38を着こなせるのは“足長おじさん”だけだね。

 2本買って、ついでにTシャツも2枚買って、1万円以内。


2月19日(木) 対戦相手:とりあえずビール
勝浦
 団体旅行の醍醐味はやはり団体行動でしょう。普段、団体行動しないものですから、たまにするとすんごい楽しいです。

 昨晩の宴会の散らかしっぷりと、部屋で爆睡しているおっさん連中を跡目にまずは朝風呂。
 海を一望出来る大浴場はこのホテルの売りです。上に位置している女風呂から下の男風呂が覗けたりする素敵なお風呂で、タオル投げ合って、他のお客さんに迷惑かけたのも、今となっては良い思い出です。

 朝食は1階の大宴会場でバイキング。ひとりで寂しく食べていると、続々とみんな集まってきます。テーブルを移動して、そこにまた集まって、10人でテーブルを囲みます。朝食を大勢で食べるって、嬉しい事ですね。

 遅れて到着したおっさんチームは、遠く離れた所に席を確保しましたが、元気に手を振ってコチラに合図しています。うん、みんな起きたんだね。と、コチラに振っている手には、

 ビール瓶

 頼んじゃったんだぁ。そして、飲んでるんだぁ。こっちも負けずに飲む?あ、仕事の人もいますんで止めときましょうね。

 10時のチェックアウトに向けて皆さん準備しだしました。女性陣は荷物をまとめたり、メイクしたり、浴衣から着替えたり。あ、着替えの最中にノックせずに部屋に入ったりしてすいません。悪気はないんです。悪気があったら深夜こっそり行ってます。だから偶然なんです。っちゅう事でお願いします。

 男性陣の部屋へ戻ると、おっさんチーム、昨夜の残りのビールに手をつけてます。チェックアウトまで時間あんまり無いんですけど…。あれ?あきらさん、まだ浴衣ですか?

 集合写真も撮って、お疲れさまー。あっという間の小旅行でしたけど、また是非、こんな会を設けましょうよ。バカ騒ぎ出来る会をね。

 一泊旅行という名の“飲み会”、参加者募集!


2月18日(水) 対戦相手:酔っ払い達
勝浦
 舞浜のホテルで働いている人達で一泊旅行。言わば社員旅行ですね。社員じゃないんですけどね。

 東京駅からは特急で1時間半、降り立った勝浦の地は潮の香り。改札で特急券とSuicaを取り出して…あれ?有人改札?精算機も無いよ。改札にいる駅員さんに、
 「東京駅からなんですけど…。」
 「あ〜、これ使えないんですわ。現金でお願いしますね。」

 Suicaとは、スーイスイと通り抜けられるカードだからSuicaって名前なんですけど、全然スーイスイしてなかったですねぇ。どっちかというと『モタカ(モタモタして結局使えないカード)』でした。

 しかも改札でお金払っておつりを渡す駅員さん、
 「あいよっ!」
 威勢良かったです。さすが海の町・勝浦。

 現地集合な為、続々と集まる参加者たち。あらら、あきらさん、各駅停車で、しかもしこたま飲んでますね。

 先遣隊7人まずはチェックイン。そして夜の宴会に備え酒屋を探します。ぞーろぞーろ、だーらだーら歩きます。近くにあるという酒屋はお休み。そうですか。じゃあ時間もたっぷりあるし、探しましょうよ。

 こじんまりした商店街を発見!でもどの店もシャッター下りています。この一帯、水曜定休なの?部屋に備え付けの酒は、高い…以上に少ないっ!一部屋にビール3本とジュース3本。絶対足りないよ。だから、ここで酒屋を探すのは我々の使命なのです。でも知らない土地だし。

 下校中の小学生に、
 「ねえねえ、この辺にお酒売ってるお店ある?」
 「そこを曲がるとセブンイレブンあるよ。」
 「ありがとうね、ボク達。」

 子供に酒の場所聞くのは、どうなんでしょう?

 部屋飲み用のお酒は結局、車チームに頼んで、コンビニでは自分が今飲みたい分だけを購入し、ホテルの前のビーチに行きましょ。海を満喫しないと。

                      
                  ホテルに戻る途中の市民会館にこんな看板が。あたたかく迎えてあげてね。

 海辺で青春を気取って、浜辺に字を書いたり、ズボンを膝まで上げて波とたわるれる平均年齢34歳(推定)の先遣隊に、車チームが合流。温かく迎えてくれる着物の女性達の目を盗むように運び込まれるビール1ケース、ペットボトルの焼酎・大五郎、梅酒、ワインたち。うん、あんだけコソコソしてたら絶対にバレてるね。

 温泉と夕食とカラオケと最後は部屋飲みで布団に入ったのは2時過ぎてました。その間、ビール掛けはあるわ、ワイン掛けはあるわ、育毛剤掛けはあるわ、焼酎はこぼれるわ、歌うわ踊るわ、浴衣ははだけるわ(男性限定)様々ありましたが、大勢での旅は楽しいっす。

 総勢16人 8時間くらい飲んでたね。ちなみにあきらさんは朝から14時間飲んでました。


2月17日(火) 対戦相手:輝く目
目白から山手通り方向に徒歩10分
 集団田中’98の代表・成田山三樹夫が、とある俳優養成所で講師をしておりまして、その教えっぷりと、生徒さん達の教えられっぷりを見たくて、業界人のフリをして(広い意味では業界人なんですけどね。)潜入してきました。

 成田山が担当するのは『即興』という2時間半の授業です。他には殺陣の授業があったり、ダンスやパントマイム、日舞や舞台演技、映像演技、発声、ボイトレ、気と姿勢…なんじゃこりゃ?

 参加されている生徒さん達は、20代前半ばかり。男性7名、女性2名。午後のけだるい時間帯を物ともせず、肉体訓練でウォーミングアップ。腕立て50回とか、モモ上げ30秒×3セットとか。

 成田山は、
 「充分にアップしときーや。」
 「あれ?成田山、一緒にやんないの?同じ目線に立ってさ。」
 「いや〜、最近、膝とか腰とか痛くってさぁ。」
 「いきなり言い訳ですかぁ?」

 実際にやってみ。大変だっつーの。そしておっさん2人は微笑みながら見守ったのでした。

 生徒さんはレッスン中、成田山の一言ひとことに目を輝かせています。ああ、オレもこんな時代があった…あった?いえ、確かにあったはずです。経験する物全てを吸収していた時期が。今なんか全然吸い取らねぇ。

 ひとネタ(マイムですが、)やらせてもらいました。なんか吸収して下さい。そして、ドンドン羽ばたいていって下さいね。そしてそして、将来大スターになった時に、

 「あ〜、若い時、何かパントマイムやっていたヤツがいたなぁ。そうだ!共演したいっ!」

 そんな風に思っていただければ幸いです。


2月16日(月) 対戦相手:審査
豊島区生涯学習課
 稽古場として借りている施設は、代表者が豊島区民である事!とか何人以上が豊島区在住もしくは在勤である事!とか色々制限があります。でも道筋さえ通せば色々とお得な面もありまして…。

 社会教育団体としての登録をすると、稽古場が半額で借りられます。半額ですよ、奥さん。こりゃお値打ちだわね〜。ビッグカメラでも最大15%ポイント還元。ルミネでも引いて3割。ジャパネットでも社長の声はうわずり気味。そんなご時世に50%おふっ!こりゃしなきゃ損ですよ。

 で、様々な書類(名簿とか会則など)を書き込みまして、豊島区役所の生涯学習課に提出に行って来ました。区役所の受付のお姉さんに案内されたのは、明治通りに面した本館ではなく、一本裏通りに入った別館B塔。ドアを開けて入るとそこは…

 暗っ。

 長いカウンターがありまして、お客さんと職員の方たちはカウンターで仕切られているんですけど、蛍光灯の点いているのはお客さん側のみ。職員のみなさんの天井の蛍光灯は消えています。省エネとかの問題なんでしょうけど、

 気持ち暗くならない?

 学習課の平泉さんに書類を渡して、不備がないかの点検をしてもらうと、

 「審査に2週間程掛かりますけど。」

 審査に2週間?2週間、審査しっぱなし?何を審査するのでしょうか。代表(つまりオレ)の年収とか、代表の日頃の行いとか、代表の休みの日のダラダラ具合とか、そんなん?

 今日から2週間、子供を可愛がり、ゴミは分別して、トイレットペーパーの紙の端を三角に折る。そんな生活。


2月15日(日) 対戦相手:デリケートな部分
パルティーレ東京ベイ・ウエディングビレッジ
 お台場の結婚式場での披露宴出演です。ウエルカムパーティでのグリーティングも終わり、次は中座中の出演。一旦控え室に戻って、準備&集中!

 小道具をセッティングしていると、休憩の為控え室に入ってきた女の子2人、

 「げっ!ピエロだ。」
 「ホントだ。ビビったぁ。」

 そんな面と向かってビビられる程でもございませんが、そう言っていただいてピエロ冥利に尽きますね。掴みにギャグでも飛ばしますか。

 「すいません、顔色悪くって。」
 「げっ!しゃべった。」
 「本当だぁ、ピエロってしゃべるんだぁ。」

 あれ?ギャグ殺し?しゃべるとかしゃべらないとかに興味行っちゃった?この時に気付くべきでした。トークが噛み合わないという事に。

 小道具の整理の為カバンを開いていると、2人は目ざとくジャグリング道具を見つけ、

 「何かやって下さいよ〜。」

 あのね、今、いっちばん集中しなきゃいけない時間なんですよ。じゃあ簡単な所で皿回しね。ハイッ!

 「もっと凄いやつやって。」

 もうタメ口ですわ。打ち解けるの早いねぇ。しかもリクエスト付き。えーっとね、ここ狭いし、何度も言うようで恐縮ですが、大事な時間なんですよ。じゃあ、あとちょっとだけですよ。

 「うわ〜、この道具貸して。」
 「うえっ、出来ないよぉ。」

 そりゃ、出来ないですよ。そんな簡単に出来たら、明日から僕の仕事無くなっちゃいますから。何度も落としましたねぇ。勝手に持ち出して、ガンガン落として、デリケートさのかけらもありませんな。

 「あのさぁ、例えばオレがバイオリニストだとするじゃない?で、オレが持っているバイオリンが500万円の凄いヤツだとするじゃない?そしたら、君ら、勝手に弾いたりする?」
 「え?この道具500万円するの?」
 「500円くらいじゃん。」

 はっはっはー。もう笑うしかないね。次会ったらブン殴ってイイ?グーで。もしくはチョキで。